「私の人生でハイライトを当てるべき日はまさに今日この日。幸せな私と同じ部屋にいる(記者の)みなさんも幸せ。言い過ぎかも知れないが、そのくらい幸せだ」――。 この記事の写真を見る 英国向けと日本向けで計3時間20分超に及んだ記者会見の間中、ソフトバンクグループ(以下ソフトバンク)の孫正義社長は終始、上機嫌の様子で、目にはいつになく力がこもっていた。 ソフトバンクは、7月18日に英ARM(アーム)ホールディングスを100%買収することでアーム社と合意したと発表した。同日朝に孫社長は、テリーザ・メイ英首相、フィリップ・ハモンド英財務大臣と一対一で話し合ったという。 ■ アーム社は半導体の「最上流企業」 「EU離脱や英ポンド下落など混乱の中、英国への積極的な投資をし、英国での雇用を増やし、本社もブランドも残す今回の話は、英国への強い信任の表れで歓迎できる」と英首脳らに言われたそうだ。アーム