「グーグルやウィキペディアは便利で役に立つけれど、『情報の確からしさ』の判断は、ユーザー側に丸投げされている」と語る小林昌樹氏 画像(3枚) 「グーグルやウィキペディアは便利で役に立つけれど、『情報の確からしさ』の判断は、ユーザー側に丸投げされている」と語る小林昌樹氏 グーグルなどの検索エンジンやウィキペディアなどで、誰でも手軽に情報やニュースを検索できるようになった半面、インターネット上に広がる膨大な情報の海に戸惑うこともある。 そこから、どうやって自分が本当に必要で、かつ信頼できる情報を見つけ出すのか? 15年にわたり、国立国会図書館(東京都千代田区永田町)で一般利用者向けの「レファレンスサービス」(利用者の調べ物相談)に従事し、ベストセラーとなった『独学大全』の著者・読書猿さんが「探しものの魔法使い」と呼ぶ小林昌樹氏。 その小林氏が司書の世界で長い間、培われてきた探し物の奥義をまとめ
2022年10月から放送のTVアニメ『虫かぶり姫』より、本PVが公開&追加キャストが決定。阿座上洋平、島崎信長、八代拓からは意気込みコメントも到着した。 さらに、日本図書館協会とのコラボが決定。読書の秋にぴったりなコラボポスターが全国の公立図書館、短大・高専図書館、大学図書館にて順次掲出される。 『虫かぶり姫』の原作は、「アイリスNEO」より小説版、「ゼロサムコミックス」よりコミカライズ版が刊行中の、シリーズ累計200万部を突破する“勘違い”ラブファンタジー。本好きが高じてついた、侯爵令嬢・エリアーナのあだ名は「虫かぶり姫」。“虫かぶり姫”と、婚約者・クリストファー王太子との恋路を描く。 この度、TVアニメ『虫かぶり姫』の本PVを公開。 映像では美麗な世界観に加え、メインキャラクターが勢揃いしており、ファン必見のエリアーナ(CV.上田麗奈)とクリストファー(CV.木村良平)の胸キュンなカッ
在日韓国朝鮮人の作家と言えば、芥川賞作家の柳美里(ユウ・ミリ)さんがすぐに思い浮かぶが、ずいぶん前に亡くなった李良枝(イ・ヤンジ)さんもまた芥川賞を受賞した方だった。李さんのエッセイなどを収めた『ことばの杖 李良枝エッセイ集』(新泉社)が、没後30年に合わせて刊行された。 李さんは、1955年山梨県西桂町で在日韓国人の両親のもとに生まれる。早稲田大学社会科学部中退。大学在学の頃に伽耶琴、韓国語、韓国舞踊を習い始め、1980年から東京と韓国の往来を繰り返す。ソウル大学国語国文学科に入学し、小説「ナビ・タリョン」を文芸誌「群像」に発表。88年にソウル大学を卒業し、翌年に小説「由熙」で第100回芥川賞受賞。92年5月22日に病気のため急逝した。享年37歳。 それまで、在日韓国朝鮮人で芥川賞を受賞したのは、李恢成(イ・フェソン)さん1人しかいなかった。それだけに李さんの早すぎる死は多くの人に衝撃を
吹っ飛んでくる。「それをまた見やすいように並べ直すのが快感なの!」という方もいるにはいる。度重なる地震地帯では真っ先に処分されるのが本なのに。仙台市にある県立図書館では、毎回気の遠くなるような作業を強いられ、「図書館なんかなくなってしまえ」と思うらしい。週刊誌のバックナンバーを何十年も取っていて、床が抜けたは、あるあるだ~さらにその定価を単純計算するとプレハブの離れができるくらいの金額にめまいもする。 【その他の写真:韓国イメージ】 それだけ迷惑なのに、作家などがなくなると、寄贈と称してご家族や関係者が、母校やゆかりの自治体にやる。 自前の記念館などを作った日には、時代と共に忘れ去られ、管理ができなくなるから。個人的に頂くこともなくはないが、正直「いらね~よ」なのだ。 その「いらね~よ」が言えない資料をもらってしまった韓国。ソウル大学中央図書館には、中国の一番偉い人=別名プーさんがくれた図
『欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識』(文学通信)著者:一般財団法人人文情報学研究所Amazon |honto |その他の書店 人類の知的資源はどのように展開されていくのか。西欧近代の活版印刷技術がもたらしたメディアが数式記述の標準化を容易にしたことで科学革命の実現に寄与したことはよく指摘されるところであり、一方で、同じ現象に対して異なる表現が存在することを広く周知させ、それを記述し同一の地平を共有するための手続きとしてのテキスト校訂への道を拓いたこともよく言われるところである。人文学研究における情報の共有は、それ以降長らくこの紙メディアを前提として展開してきた。そしてそれはもちろん、変わりつつある。 ◆デジタル時代の人文学ーー新しいメディアのなかで 現在、我々は、デジタル媒体が新たな主要のメディアの座に就こうとする様子を目の当たりにしているところである。これまでに比べたデジタル
公開当時、3時間25分という尺に日和ってしまい、劇場に足を運ばなかったのだが、ようやく配信で見ることができた。ドキュメンタリーなので半分ずつ見てもいいと思うし、実際、私も休憩を入れつつのんびりと見た。 舞台は「ニューヨーク公共図書館」。利用者数は年間約180万人、所蔵約5,200万冊。アメリカで2番目、世界で4番目に大きいと言われている図書館。わたしにとっては、漫画「BANANA FISH」、映画「ゴースト・バスターズ」「ティファニーで朝食を」での印象が強く残っている。そして、SATCでキャリーが結婚式を挙げた場所でもあるようだ(これはよく覚えていなかった)。 この図書館は公共と名付くだけあって、誰でも無料で入館でき、 老若男女の知りたいという欲求に応えている。 カメラは図書館の内側、STAFF ONLYの舞台裏を見せていくのだが、ニューヨーク公共図書館が本を貸し出すだけに留まらず、カルチ
実は調べるほどに奥深いのです。たとえば広さ。 【専有面積の広い図書館トップ3】(国会図書館(未回答)を除く) ・1位 大阪市立中央図書館 3万4533平方メートル ・2位 大阪府立中央図書館 3万0771平方メートル ・3位 岐阜県図書館 2万5206平方メートル なぜかトップ1、2にランクインするのが大阪の公立図書館。特に1位の大阪市立中央図書館は、国内最大の図書館が並ぶトップ3には食い込まないものの、蔵書数も約420万冊と市立図書館の中で抜きん出ています。 【蔵書が多い図書館トップ3】 ・1位 国立国会図書館 4418万7000冊 ・2位 東京大学総合図書館 974万6000冊 ・3位 京都大学図書館機構 712万4000冊 予算額で3位に入るのは慶應義塾大学。ただ、ランク外ながら私立大学の図書館の中で蔵書数が多いのは、早稲田大学という結果になっています。 【資料購入予算額が高い図書館
「あつまれ どうぶつの森」、通称・あつ森がニンテンドースイッチ向けソフトの売り上げで歴代トップになるなど、空前のヒットとなっている。あつ森は釣りをしたり化石を掘ったり、自分のペースで「無人島」での生活が楽しめることが魅力のゲームだが、見どころのひとつはなんといっても「博物館」だ。 博物館は、ゲーム上でつかまえたムシやサカナ、化石などを展示できるスポットだが、前作からかなりバージョンアップされ、建物の雰囲気から展示まで驚くほど本物の博物館そっくりに作られている。 なかでも「化石」の展示ゾーンは、東京・上野にある国立科学博物館を思わせるところが多く、ファンの間でも大きく話題となっている。というわけで今回は、あつ森の博物館を、実際に国立科学博物館、通称・かはくに勤める研究者と職員の方々に解説してもらい、その様子を前編・後編に分けてお届けする。
しかし図書館には本の貸し出しだけではない、知られざる重要な役割がある。それが「レファレンス」である。レファレンスとは、図書館員が市民の疑問に対して、図書館でアクセスできる情報をもとに答えてくれるサービスだ。 本書は、この忘れられがちなレファレンスにスポットを当てたもので、『ある図書館相談係の日記』(1994)の増補版にあたる。「ワニの捕まえ方が知りたい」「地方議員の名簿はあるか」「エジソンの筆跡が見られるものがほしい」などなど、本書に登場する利用者の質問は多岐にわたる。そこにフィクションは一切ない。 実際のひとつひとつの質問と、それらへの対応を克明に記録することで、外からは見えにくい「レファレンス」というものの実態が浮かび上がってくる。ときには失敗することもあるという。現場でのレファレンスは、教科書通りにはいかない。本書の言葉を借りれば、「ジグザグ」やっているのだ。 その積み重ねから見えて
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