トヨタ自動車が、大量のリコールに至った不具合の問題で苦しんでいる。昨年10月来、アメリカでトヨタの一部の車種にアクセルの戻りが悪いという報告があり、この不具合によると見られる印象的な死亡事故があったことで、トヨタ車の品質を巡る疑いが起こり始めた。 さらに、今年に入ってハイブリッドカーで現在のトヨタの技術を象徴する看板車種であるプリウスのブレーキの利きが悪いという指摘があり、その後、既存のユーザーに報告がないままプログラムの一部改修を実施していたことなどが判明し、結局、プリウスもリコールの対象となった。 単純な一部部品の不具合だけでなく、自動車の制御プログラムの信頼性にも疑問を持たれるようになったことは、トヨタにとって痛い。 リコール費用1800億円でも影響は軽微 自動車メーカーが自社の生産車のリコールを行うことは珍しくないが、トヨタの場合、問題を認めることとその対応が遅れ、問題を隠したので