週刊ダイヤモンド編集部 【第6回】 2008年01月31日 ジム・ロジャーズ独占インタビュー 「米国に代わる国は、中国以外に無い」 ジョージ・ソロスの右腕として10年間で4200%という驚異的なリターンを実現したことで知られるあの伝説の投資家、ジム・ロジャーズが、長年住み慣れたニューヨークを後にし、シンガポールに活動の拠点を移した。理由は明快だ。米国よりアジアに確かな未来を感じたからだという。稀代の相場師は、週刊ダイヤモンドとのインタビューで、サブプライム・ローン問題に揺れる米国経済の行方にひときわ厳しい評価を下した。 週刊ダイヤモンド(以下D.W):米国を離れ、シンガポールに移住した理由は何ですか? ジム・ロジャーズ(以下J.R):端的に言えば、中国語圏の都市に移住したかったからです。 ひとつはパーソナルな理由によるものです。私には中国語が話せる4歳の娘がいますが、その語学力をさ