丸投げだったのか――。 日立製作所子会社の日立ハイテクノロジーズが杭のデータ改ざんが問題となっている横浜のマンション工事に関与していたことがわかった。三井住友建設の一次下請けとして旭化成建材に発注し、工程の進捗確認や現場の安全確保等を担当していた。 建設業法では一次下請けであっても、主任技術者を現場に置かなければならないことになっている。だが、日立ハイテクの人物が現場にいたかは定かになっておらず、「丸投げ」の疑いが強まっている。 決算説明会では「調査中」と繰り返すだけ 日立ハイテクは問題発覚後、10月15日に「当社請負杭工事の不具合に関するお知らせ」を出したきり、説明の場を一切設けていない。唯一、公の場に幹部が現われたのは10月26日の2016年3月上期の決算説明会だった。その場で、経緯についての説明や謝罪があるとみられたが、出席の宇野俊一執行役常務は決算報告に終始。記者から質問が出るまで