米国のポップカルチャー情報のICv2が、2月5日に2008年の北米での日本マンガの売上高を明らかにした。2008年の売上高は、2007年の2億1000万ドルからおよそ17%減少した1億7500万ドルである。マンガ売上高の前年比マイナスは、ICv2がマンガ個別ジャンルの売上高を算出するようになって以来始めてである。 近年、日本マンガの海外市場の拡大が話題になることが多いが、北米市場では2008年には早くもその売上が失速していることになる。特に、昨年は円換算で220億円だったが、今年は円高もあり円換算だと160億円程度と、さらに市場縮小は皮膚感覚ではさらに大きい。 マンガ売上高の縮小は、北米地域の景気の悪化の加えて、昨年後半よりマンガの主要な流通ルートである大手書籍チェーンの業績悪化でマンガの販売力が落ちていることが指摘される。 しかし、一方で、日本マンガ独自の売れ行き減少の要因もありそう