橋下徹大阪市長に対する海外メディアの報道が相次いでいる。 地域政党・大阪維新の会を率いて国政にまで影響力を及ぼす特異な存在に、海外特派員の関心が高まっているとみられ、8月30日の市長記者会見では米ニューヨーク・タイムズ紙などの米国人記者2人が参加し、盛んに質問を浴びせる場面もあった。今年に入り、すでに海外の10社以上が「橋下維新」を報じており、地方の首長としては異例の注目度だ。 ◆10社以上報道◆ 「維新の会は既成政党とどこが違うのか」 30日の記者会見で、ニューヨーク・タイムズ紙のマーティン・ファクラー東京支局長は滑らかな日本語で質問すると、橋下氏は「票になる団体やお金を支援してくれる人に日本の政治は左右されているが、維新はそういうところと激烈な対立構造をとる。既得権の打破です」と即答した。 ファクラー記者は、「橋下氏は既成政党批判だけでなく、将来ビジョンを示そうとしている。過去の政治家