菌床で有害鳥獣処理 下呂市、本州初の実証実験 2014年03月25日09:12 菌床を重機でかき混ぜる職員=下呂市金山町、市南部リサイクルセンター 下呂市は今月末まで、有害鳥獣として捕獲したり、車にはねられたりした動物の死骸を菌床に入れて微生物で処理する実証実験を行っている。現状の焼却処理は死骸を解体する必要があるが、微生物の処理ではこの手間が省けるとして、データを蓄積し、導入が可能かどうかを検討する。 ◆焼却より効率的、悪臭も減少 微生物を使った処理は、静岡市の業者「EM研究所」が開発した。同研究所によると、油分解菌、枯れ草菌など複数の微生物を混ぜた木材チップの中に死骸を投入すると、発酵が進み、7日ほどで骨になるという。殺菌と臭いの抑制ができ、悪臭の発生も少ないという。 北海道の6町村で導入され、本州では同市が初めて実験を行っているという。 同市によると、市内では有害鳥獣の捕獲頭数が20