実在の女性とそっくりの姿を持ち、表情を遠隔操作できるロボット「ジェミノイドF」を大阪大の石黒浩教授(知能ロボット学)らのチームが開発し、大阪市内で3日公開した。 ロボットはモデルとなった20代の女性と“対話”。別の女性の遠隔操作で、まばたきや笑顔を見せ、「ちょっと恥ずかしい。(報道陣が)たくさんいるのが見える」と話した。 座った状態の高さ140センチ、重量30キロ。パソコンやモニターの操作で目や口、首など9カ所が動く。 石黒教授は「自分の代わりに遠い場所に送ることで、新しい意思疎通の手段に使える。一緒に食事したり、恋愛したりできるようになるかもしれない」と話している。 ロボットメーカー「ココロ」(東京都)が同じタイプを1千万円前後で販売。病院の患者や高齢者のメンタルケアのほか、博物館などでの利用を見込む。