「大学の授業で移民論を!」=和歌山市民図書館=中谷智樹さんが提言=日本唯一の公立移民資料室=ブラジル移民など8千点を所蔵 2014年5月10日 「移民のことを若い人に伝えるのが移民資料室の使命です」。4月27日の和歌山県人会創立60周年式典への母県慶祝団の一員として駆けつけた、和歌山市民図書館の中谷智樹副事務長(58、和歌山)=和歌山市在住=は、そう本紙に思いのたけを語った。同図書館の特徴は「移民資料室」を持つこと。「日本には公立図書館が3千余りあるが、移民資料室があるのは唯一」と中谷さんは胸を張る。 移民資料室には本や雑誌を含めて約8千点もの関係資料を所蔵する。国会図書館にも多数の移民資料があるが、「一カ所にまとまっていない」という。その他では民間の日本力行会(東京都)やJICA横浜の海外移住資料館の資料室などしかない。 「全国の古本屋に探しに行き、問い合わせをして買い集めました」という