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ブックマーク / tsysoba.txt-nifty.com (7)

  • 『図書館雑誌』2021年9月号 特集「地域資料のいまとこれから」 - 読書日記

    図書館雑誌』2021年9月号(vol.115 no.9)が届いた。特集は「地域資料のいまとこれから」。 とにかく、福島幸宏「地域資料の可能性」(p.568-571)は必見。著者のこれまでの図書館再定義論に関する文献と、関連する他の論者による主要文献に言及した、自身によるレビュー論文とでもいうべき論考で、ここを起点に、注記にある各文献にアクセスすることができる。今後、議論を深めるための起点を提供する一。地域における社会運動や、ボーンデジタル情報への目配りも。それにしても、この論考が図書館雑誌の特集冒頭を飾る時が来た、ということ自体が事件かもしれない。 特集では、取り組み事例として、青森県立図書館デジタルアーカイブ、とっとりデジタルコレクションといったデジタルアーカイブや、丹波篠山市の地域資料整理サポーターの活動、埼玉県立小川高等学校を中心とした「おがわ学」における町立図書館の貢献、福岡ア

    『図書館雑誌』2021年9月号 特集「地域資料のいまとこれから」 - 読書日記
    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2021/09/21
    ありがたいです。 後段のご指摘はその通り。流石に意識してて、別途準備してます。というか今日の午後の議論だった気がする。他の方はわかりません。あるいは公共とは何か、という問いが足りないのかもしれません
  • Code4Lib JAPAN Conference 2021 - 読書日記

    2021年9月12日の、Code4Lib JAPAN Conference 2021の特別セッション、鼎談「『ビジョン2021-2025 国立国会図書館のデジタルシフト』からライブラリーの未来を考える」に登壇したので若干メモ。(プレゼン資料)。 大向一輝先生の「すべてがNDLになる」というキーワードから、Slackで皆さんが自分のNDL化を宣言するというダイナミックな展開で、びっくりしたけど、期待の大きさを改めて痛感。 地方議会の議事録等、自治体の公開情報や、教科書、Webコミックなど、一般的な出版物とは異なるルートで流通している「出版物」(Webでの公開含む)をどう保存し、アクセス保障をするのか、という問題がSlack上で展開されていたのも重要かと。 期待や影響が大きくなっている分、最後に、福島幸宏先生が拾ってくれたけど、NDLの創設時から続く理念とか、理想とかの重要性を改めて感じた。自

    Code4Lib JAPAN Conference 2021 - 読書日記
    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2021/09/13
    今回、本当にありがとうございました。鼎談以外にもご参加いただいて、大変ありがたいです。引き続き、よろしくお願い申し上げます。
  • 紙の書籍のデジタル化について考えること - 読書日記

    次のツイートについて、それなりに反響があったので、若干補足がてら考えたことをメモしておく。 NDLのデジタル化品質の話から転じて、マイクロからのデジタル化批判まで話が広がっているが、話題となった資料 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/966461/6 のデジタル化日は2006-03-31 とあるので2005年度だろう。この時期にマイクロからデジタル化するより低コストで大量のデジタル化が可能な選択肢があったかどうか。 — Toshiyasu Oba (@tsysoba) December 28, 2020 元々の問題は、当該資料の小さい字が読めないが、それについて改善を求めるための窓口も明確ではない、という話をTwitterに投稿された方がいたところから始まっていて、その指摘自体については、特に反論の余地はなかったりする(とはいえ、まだ新たにデジタル化す

    紙の書籍のデジタル化について考えること - 読書日記
    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2021/01/02
    僕はアジ歴や長尾構想以前の世界を地方の院生として知ってる最後の世代(言い過ぎか)の上に、全体のバランスの中でリソースをどう使うかという指向性のつもりなので、この主張はよくわかるです
  • 2020年2月1日三田図書館・情報学会月例会 「教育と図書館の関係について考える」(根本彰慶應義塾大学文学部教授)感想 - 読書日記

    慶應大学三田キャンパスで開催された、三田図書館・情報学会月例会に、根彰先生の「教育図書館の関係について考える」という発表を聞きに行ってきた。 レジュメが論文形式で書かれていることを考えると、何か別の形で発表される可能性もあるので、内容について詳しく紹介するのはやめておく。 (2020-02-03 補記)当日の資料は、根先生が事前に次のご自身のブログで公開されていたので補記しておく。 三田図書館・情報学会月例会「教育図書館との関係を考える」発表原稿(オダメモリー) 資料へのリンク 当日の発表も、大筋は資料の通り。ただし、前半に集中的に口頭での補足が入って、終盤はかなり端折った展開になっていたので、資料だけ読むと、若干印象が異なるかも知れない。(補記ここまで) 一応、内容をざっくり言うと、「図書館」という枠組みを一旦踏み越えて、個人が自分の知を構築していく営みと、社会がそれを共通の確立

    2020年2月1日三田図書館・情報学会月例会 「教育と図書館の関係について考える」(根本彰慶應義塾大学文学部教授)感想 - 読書日記
  • デジタルアーカイブの「哲学」概論 ver. 0.1 - 読書日記

    ある方から、大学の講義で、デジタルアーカイブについて論じる際に、デジタルアーカイブの基にある考え方・哲学について、最低限知っておいてほしいこと、知っておいてもらいたい取組みを教えてほしい、との相談があって、考え始めたのだけど、とてもじゃないがまとまらないので、暫定版をとりあえず公開しておく。 一応、大学の講義等で活用できるように、ネットで読めたり、現在も新刊で入手できる文献を中心に紹介している。とはいえ、自分の狭い知見の範囲で書いているので、色々と、そこじゃねーよ、とか、むしろこっちだろ、という突っ込み所はあるかと。 1 ハイパーメディア/WWW 明示的に議論されることがほとんどない気がするのだけど、デジタルアーカイブの背景には、アラン・ケイのダイナブックや、ティム・バーナーズ=リーのWorld Wide Webのビジョンが存在している、と思う。何故なら、デジタルアーカイブで、こういうこ

    デジタルアーカイブの「哲学」概論 ver. 0.1 - 読書日記
    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2018/12/22
    これもはるか以前、事例。悔しいような助かるような
  • アート・ドキュメンテーション学会第11回秋期研究集会: 読書日記

    2018年10月13日にお茶の水女子大学で開催された、アート・ドキュメンテーション学会第11回秋期研究集会に行ってきたのでメモ。あくまで個人の聞き取れた範囲のメモと感想なので、その点、ご留意を。 ちなみに当日は、他の複数の学会が開催され、さらに午前中には附属小学校の保護者説明会も開催されていて、JADS(アート・ドキュメンテーション学会の略称)の会場はどこ?状態に。ただ、構内の案内図や標識がわかりやすく、何とか会場の共通講義棟にたどり着いた。 とりあえず、会場前に男子トイレの場所を確認。題と関係ないけど、あれだけ男性参加者がいて、休憩時に混乱が起きなかったことを考えると、公共施設におけるトイレ面積の男女比率は考え直すべき、って気がする。 開会挨拶は、会長の前田富士男先生から。来年度は学会創立30周年ということで、学会が果たす研究支援の役割について、他分野の研究者との対話の経験などの紹介な

    アート・ドキュメンテーション学会第11回秋期研究集会: 読書日記
    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2018/10/16
    読んだ。AMANEの話は体系化できれば理論的にも実践的にも大きなインパクトになると思ったです
  • 利根川樹美子『大学図書館専門職員の歴史 : 戦後日本で設置・教育を妨げた要因とは』 - 読書日記

    利根川樹美子 著『大学図書館専門職員の歴史 : 戦後日で設置・教育を妨げた要因とは』勁草書房, 2016 http://www.keisoshobo.co.jp/book/b214134.html を読了。 自腹を切ったので、一言文句を言わせて貰えると、最初の読者に恵まれなかったのかな……という印象が強い。注記のリンクミスや付与漏れ、論点先取的な論述がなされている部分、箇条書きの項番付与漏れなど、誰かが一度丹念に読んでいれば回避できたのではなかろうか、というところが、ちらちらとあり、読んでいてつい気になってしまった。 とはいえ、書いてあること自体は非常に興味深く、特に1960年代の岩猿敏生氏を中心とした専門職論の先駆性と、それらの議論が生かされることなく、公共図書館職員を中心とした待遇維持を中心とした論理に阻まれていく過程を論じるくだりは、「官製ワーキングプア」とまで言われてしまっている

    利根川樹美子『大学図書館専門職員の歴史 : 戦後日本で設置・教育を妨げた要因とは』 - 読書日記
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