静岡大と筑波大、京都大は11日、インターネットを通じて不特定多数の人に業務委託するシステム「クラウドソーシング」で人工知能(AI)にも業務を委託できる仕組みを開発したと発表した。12日から多種多様なAIを公募し、人とAIの作業を組み合わせて適切な問題解決を図る研究に取り組む。 これまでクラウドソーシングの依頼先は人に限定されていたが、外部からさまざまなAIを調達して人とAIの共同作業を実現し、業務の効率化を狙う。実際のクラウドソーシングで人とともに業務を行うAIを公募するのは世界初の試みという。 今回は、仕組みを利用して京都府内の図書館の蔵書を一括検索できる「京都府図書館総合目録ネットワークシステム」を構築する。タイトルの同じ書誌を判別するなどの情報処理を実施し、複数の図書館の書誌情報を整理する。 開発した仕組みは汎用(はんよう)性が高く、今後は自然災害時の情報把握やスポーツのゲーム分析な