コロナ禍に伴い、研究活動や大学教育のオンライン化が急速に進もうとしている。しかしオンライン化の動きは、オープンサイエンスの文脈ではすでにはじまっており、特に研究者以外の人々がインターネットを通じて研究に参画する「シチズンサイエンス」は欧米を起点に盛り上がりを見せている。ポストコロナ時代において、研究活動や大学教育はどこまでオンラインに移行していくのだろうか。そしてそのときの大学の価値とは何であり、今後どのように担保されていくのだろうか。 このようなオンライン時代のアカデミアについて議論することを目的に、若手研究者有志を中心として「オンライン時代のアカデミアとは何か?– オープンサイエンス ワークショップ2020」が開催された。当日は、吉見俊哉氏(東京大学)、川口康平氏(香港科技大学)、小野英理氏(京都大学)によるそれぞれ20分間の話題提供の後に、片野晃輔氏(MIT Media Lab)、柴