米兵向け「兵隊文庫」北九大に 終戦後、学生らが駐屯地で入手か? 20日まで14冊公開 2018/6/13 6:00 (2018/6/13 15:00 更新) 第2次世界大戦中、米国から戦地に赴いた米兵士向けに出版された「兵隊文庫」36冊を、北九州市立大(同市小倉南区)が所蔵している。1946年、小倉外事専門学校として設立された同大は米軍駐屯地(現陸上自衛隊小倉駐屯地)に隣接。文庫は米軍関係者や、米兵士から入手した同大の教官、学生からの寄贈とみられるという。専門家は「米国文化を貪欲に学ぼうとした戦後の学生たちの姿が浮かび上がる」と話す。このうち14冊を、同大図書館で20日まで公開している。 兵隊文庫を研究する同大外国語学部の北美幸教授(アメリカ史)によると、文庫は43~47年に米国で1322種類、延べ約1億2千万冊出版された。軍服のポケットに入るように大きさは縦10センチ、横15センチほど。