“逃げ恥”こと『逃げるは恥だが役に立つ』を皮切りに、“ぎぼむす”こと『義母と娘のブルース』、そして今年1月期に話題を集めた“恋つづ”こと『恋はつづくよどこまでも』と、そうでなくとも良質な作品が目立つTBS系列の火曜ドラマは、公式な略称が授けられるとたちまちに何らかの旋風を巻き起こしてくれる。そんな同枠で10月20日から放送されている『この恋あたためますか』も、すでに“恋あた”という略称が与えられているようで、それだけでこの2020年の鬱屈とした雰囲気を一蹴してくれる傑作になるような予感がひしひしと漂っている。 その“恋あた”で、意外にも連ドラ初主演を飾るのが現在19歳の森七菜だ。昨年の1月期にブレイク候補の若手俳優たちが大挙として集まった『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の生徒役のひとりとして存在感を発揮し、その後は新海誠監督の『天気の子』でヒロインの声を務めるなど