『下妻物語』(2004)でも知られる嶽本野ばらの同名小説を映画化した『ハピネス』。物語の主人公は、余命わずかな【由茉】とその願いをすべて叶えたいと思った【雪夫】という若いカップル。ずっと憧れていたロリータ・ファッションに身を包む【由茉】を愛おしく見つめる【雪夫】は、彼女から「好き」を存分に楽しむことを学んでいくのだ。監督を務めた篠原哲雄の依頼により度々、篠原作品に主演してきた山崎まさよしが【由茉】の父親役、吉田羊が母親役を務める本作。今回は窪塚愛流さんとW主演を務める【由茉】役の蒔田彩珠さんにお話を伺います。 ――今回ご出演された『ハピネス』は今まで出演されたことのないジャンルですが、出演を決めた理由を教えて下さい。 脚本を読んで“出たい”と思いました。今までまったく演じたことがない役柄だったので、挑戦という意味でも“やりたい”と思いました。 ――どんな準備をされたのですか。 やっぱり余命