かつて同級生だった絵本作家の浅野ともこ(トリンドル玲奈)と内装デザイナーの太田あいこ(蓮佛美沙子)はある日、高校時代の旧友の結婚式で再会し、その後、思いがけず同居することになる。 「恋愛が嫌いってわけじゃない」「他人にそういう感情をまったく持たない人」とだけ説明して、自分はアロマンティックだと伝えるともこ。一方、「ガッと燃え上がっちゃうタイプというか、グッと入れ込んじゃう人間というか」という恋愛体質のあいこ。 そんな二人の生活を主軸に、女性、男性という属性に紐づけられたジェンダー規範、異性に恋をするのが当たり前だとする異性愛規範、恋愛・結婚・子育てがひと続きになった「家族を作るのは自然なこと」とする凝り固まった家族主義を、あいことともこは問い直していく。 派手な演出や奇想天外な設定ではないけれど、たった30分で新しい景色に連れて行ってくれるドラマだ。 ともこが作る料理が二人にもたらすもの