渋谷駅の埼京線ホームは1996年の設置から24年間、山手線や東急線、地下鉄などのそれから南へ350mほど、ポツンと離れた位置にありました。なぜそれほど遠かったのか、渋谷駅の開業からの歴史をたどると、納得の理由が見えてきます。 渋谷駅の埼京線ホーム そもそもなぜあの場所だったの? JR東日本は、2020年5月29日(金)深夜から6月1日(月)未明にかけて、JR埼京線渋谷駅のホーム移設工事を実施します。これまで、山手線ホームの南側に互い違いに設置されていた埼京線ホームが、北に約350m移設され、山手線ホームと横並びになり、乗り換えの不便さが大きく改善される予定です。 では、そもそもどうしてこれまでの埼京線ホームは、山手線やほかの私鉄から離れた遠い位置にあったのでしょうか。その謎を解くためには、山手線の成り立ちを振り返る必要があります。 拡大画像 埼京線を走るE233系電車(画像:写真AC)。