カルト集団のプログラムとして、孤島で共同生活をする2人の男と1人の女。山本直樹の伝説的怪作を映画化した『ビリーバーズ』が公開される。ヒロインの「副議長」を演じたのは北村優衣。俗世の汚れを払い落とすという修行生活の中で、本能を抑えきれなくなるシーンも多い役に、女優として強い意欲を持って挑んだという。 信じるものをバカにされた怒りをバンと出して――『ビリーバーズ』の副議長役は「熾烈なオーディションを勝ち抜き選ばれた」と資料にありますが、だいぶ気合いを入れて受けたんですか? 北村 オーディションを受けるに当たって、「挑戦しないといけないシーンがあるから、原作を読んでおいてほしい」と言われたんですね。読んだら「こんな面白い作品、女優としてやらないわけにはいかない!」と思ったんです。二つ返事で受けさせてもらい、これまでにないくらい準備をして臨みました。原作のシーンを演じるうえで、どういうことを詰めて