東京オリンピック男子マラソン代表、熾烈な代表争いを制して最終枠に内定したのは、大迫傑だった。 大迫といえば、誰もが認める日本のトップアスリート。高校駅伝でも箱根駅伝でも区間賞に輝き、チームを優勝に導いた経験を持つ。大学卒業後は、マラソンレースで日本記録を2度も塗り替え、表彰台に上る以外にも日本選手権10000mでは連覇を達成。現在のマラソン日本記録保持者でもある。その活躍は誰もが知るところで、長距離ランナーとしての成果を挙げればきりがないほどだ。 そして、成果と共に注目されるのが、1年で実業団を離れて渡米し、プロランナーとして活動しているキャリアや、箱根駅伝の運営体制に疑問を投げかけた「箱根駅伝の利益はいずこに」という発言など、前例や常識にとらわれることのない挑戦や発言の数々だ。さらには、オリンピックに出場する現役選手でありながら、自身が創設したマラソン大会の開催を予定している。 「メダル