将棋の八大タイトルの1つ「叡王戦」の七番勝負は、2回の引き分けがあったことから「第9局」までもつれ込む異例の展開となった結果、挑戦者の豊島将之竜王(30)がタイトルを奪って「二冠」に返り咲きました。 将棋のタイトル戦が「第9局」まで行われたのは初めてで、対局は先手の豊島竜王が次第に優勢となって、午後11時すぎ、111手までで永瀬二冠を投了に追い込んで4勝目をあげ、「叡王」のタイトルを初めて獲得しました。 豊島さんは先月、名人のタイトルを奪われて保持するタイトルが竜王のみとなっていましたが、1か月で「二冠」に返り咲きました。 対局のあと豊島さんは「名人戦は内容がよくなかったですし、失冠してしまい、今年度はあまりいい結果が出ていなかったですが、一ついい結果が出せてよかったです」と話していました。