「安全対策を」県の対応注視 多くの海水浴客らでにぎわう昨年夏の海水浴場=2019年8月、鎌倉市内 新型コロナウイルスの影響で、県内25カ所の海水浴場すべての開設中止が決まり、異例の夏を前に関係者は戸惑いながら対応を模索している。全国有数の人気ビーチを抱える湘南海岸では、自粛を強く発信しても多くの来訪が予想されるため、海の家事業者らが安全確保のために立ち上がろうとしている。県内最多の5カ所の海水浴場がある三浦市では、経済的な打撃を懸念する声が広がっている。 三浦半島で謎の異臭 騒ぎは北上…通報500件以上 「今夏の海でどれほどパトロールがあるか不安」。1日に逗子市役所で開かれた会合で市民が漏らした。 市は2014年から砂浜での飲酒や音楽機器などを禁止する海水浴場のマナー条例を施行し、昨夏は警備員が条例に基づき約7千件を注意したという。 逗子海岸営業協同組合の勝田康司常務理事は「条例には強制力