心正しいが貧しい男が、思いがけず美しく賢い妻(長者の娘/天女/竜女/瓜姫/女神)を得る。いつでも姿が見られるようにと妻の肖像画を携帯する。ところが、その絵を偶然 権力者が目にして心奪われる。 この後の展開は大きく二つに別れる。 <物売り型…夫に何の力も無い場合>権力者は強引に妻を奪い去る。夫は物売り(花/果実/門松/箒/焙烙)になって城に行き、周辺で売り声を上げる。その声を聞いた妻が城に来て初めて笑ったので、権力者は喜んで物売りを城の中に入れ、しまいに物売りと服を取り替える。物売りはそのまま権力者と入れ替わって妻を取り戻し、権力者は城から締め出されるか殺される。 <難題女房型…夫にある程度の地位や財力がある場合>権力者は夫に次々と無理難題を与え、出来なければ妻をもらう、と言う。妻の力でそれらの難題を解決する。(最後に権力者が死に、夫がその後釜になる、と語られることもある。) 女の肖像画を見