JA丹波ささやま(篠山市大沢)は30日、運営する農産物直売所「味土里館」(同市東吹)で、兵庫県内産の神戸ビーフや但馬牛を、篠山市内の農家が育てた但馬牛を認定した地域ブランド牛「丹波篠山牛」と偽装表示して販売した、と発表した。偽装表示は最近2年間で仕入れ量の約2割を占めていた。 丹波篠山牛はコクや香ばしさから地元で人気があり、同館では神戸ビーフや但馬牛の一般価格より安価で販売している。丹波篠山牛が不足した際、仕入れ担当の契約職員が行っていた。仕入れや販売はこの職員が1人で担当し「4、5年前からやっていた」と話しているという。 定期的な内部点検で発覚。2015年度から16年度8月末までの仕入れ21トン中4トンで偽装表示が行われていた。同JAの澤本辰夫代表理事組合長は「内部管理やチェック体制が甘く、消費者や組合員の信頼を裏切ってしまった」と謝罪。売り場担当者と管理職を増員し、再発防止に努める