Webインフラをツールとして使う「普通の企業」にとって,Web2.0はどんな価値を持つのか。ビジネスやシステム整備にどう適用すると,どんな可能性が広がるのか。一つひとつ読み解いていく。(ITpro) 2006年にIT業界をもっともにぎわせたキーワードは「Web2.0」――。こう言い切っても構わないはずだ。さまざまな単語に2.0を付けて「××2.0」と表現することが流行した。梅田望夫氏が執筆した「ウェブ進化論」の影響から,「ネットのあちら側,こちら側」という表現もあちこちで見られた。 このような中,今さらWeb2.0とは何かを議論する必要はないだろう。 ただ,一通りWeb2.0は何かを知った後で,「Web2.0って,結局何(So What)?」と疑問に思われた方も多いはずだ。 筆者はしばしばこんな相談を受ける。 『Google MapsやAmazonのWebサービスなどが大きな流れを作ったの