『桐島、部活やめるってよ』について、人の感想を読むのが面白い。 かなり親切な作りですが、スッキリとしたオチめいた物を提示していないので、憶測が憶測を呼び自由な解釈をしている人も多く、多種多様さが楽しいのです。しかし、中には「全くわけが解らない?」と言う人も多いのです。そこで、『桐島』を理解するための基礎的な解釈をしてみようかと思います。当然ながらオチ(的な話)にも言及しますので、まずは劇場で『桐島、部活やめるってよ』を観賞をした後にお読みください。本エントリは高校生に読んで欲しいです。読んでないと思うけど…… 『ゴドーを待ちながら』 本作にはタイトルロールになっている「桐島」は登場しません。「桐島がいない」というのがドラマの軸になっています。これは舞台劇『ゴドーを待ちながら』のオマージュだと言われています。 『ゴドーを待ちながら』は1952年に発表された戯曲で不条理劇の傑作だとされています
『アフター・アース』鑑賞。 M・ナイト・シャマラン監督の新作で、主演はウィルとジェイデンのスミス親子。 多くのシャマラン映画は、他の映画作家があまりやらないことにチャレンジしていました。なので、あまり「成功」の前例が知られていなかったり無かったりで、出来あがった映画が成功しているのか? 失敗しているのか? が、一般的な価値判断基準では図りづらいものでした。なので、保守的な多くの人にとって「知らないもの=異物」に映り、恐怖した結果「クソだ!」という謂れのない糾弾を受けている。というのがシャマラニアンたる私の目から見た「シャマランの一般的な捉えられ方」です。 ラジー賞なんてのは本当にセンスの無いバカなアメリカ人の象徴のようなもので、ジョックスのいじめと同じ程度の意味合いしか持ちません。しかし、ひとたびメディアに乗ってしまうと根拠のない権威を纏ってしまい、あたかもそれが「世論である」という間違っ
『ヘルタースケルター』観賞。 見るつもりなんか毛の先ほども無かったのだが、監督である蜷川実花の写真を見て力の抜ける半笑いとともに映画への興味がわいた。今の今まで意識して蜷川実花の写真を見た事が無かったのだが、街の巨大看板などで「品格とバランスを欠いてギャル化したピエール&ジルみたいだなあ…」と思っていた写真が蜷川の手によるものだと知ったからだ。 ピエール&ジル*1は80年代に活躍した写真家である。「ミカド」や「サンディ&サンセッツ」のジャケット写真などが有名で、インド宗教画などを模倣した色彩感覚と、50年代のコマーシャル写真に顕著な「斜め上をむいてニッコリ」というようなポージングなど、徹底した“キャンプさ*2”が特徴である。彼らが活躍した当時から「写真家」としてカテゴライズすべきかどうか疑問視する声は多かった。撮った写真はあくまで素材で、極彩色の背景やキラキラとしたきらめきは後から書き加え
5月6日(日) 第十四回文学フリマ 開場・11:00(〜16:00終了) 場所・東京流通センター 第二展示場(E・Fホール) アクセス・東京モノレール「流通センター駅」 入場無料 Bootleg Basic 執筆者(名前の長さ順) 侍功夫 古澤健 破壊屋 宮本彩子 深町秋生 速水健朗 ナマニク 永岡ひとみ 真魚八重子 とみさわ昭仁 マトモ亭スロウストン くわしくはBootleg公式ブログをチェックのこと!↓ http://d.hatena.ne.jp/bootleg_magazine/20120417/1334667286 〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜 今回のテーマを立ち上げたきっかけはツイッター上で「シネフィル」の定義についてのまとめでした。 http://togetter.com/li/224080 ボク自身の経験なんだけど、20代中頃にジャッキー・チェンやス
※いきがかり上『セブン』『カサブランカ』『ドラゴン 怒りの鉄拳』『ガメラ3 邪神〈イリス〉降臨』のエンディングについて書いています。 デビッド・フィンチャー監督の出世作『セブン』は宗教がらみの深淵なテーマや徹底した後味の悪さも含め『羊たちの沈黙』以降のサイコホラーブームの中でも飛び抜けた存在として語られています。その『セブン』がハッピーエンドだったというブログエントリーが注目されています。 何故『セブン』はハッピー・エンドなのか http://k.onodera.blog.ag/index.php/k.onodera/00000000000000016134 要約すると、ジョン・ドーは憤怒の罪の犠牲者として死にたかったのに、ミルズはその敬虔なクリスチャン性を発揮し、他人の罪を引き受ける犠牲的で崇高な精神の元で引き金を引いたので、ジョン・ドーは決して「憤怒の罪」の犠牲にはならなかった。 サマ
こんにちは。「Bootleg」編集長の侍功夫です。 12月5日(日)に京急蒲田駅下車、大田区産業プラザPIoにて開催される文学フリマで「Bootleg」最新号を発表します。 今回の最大のピンチはボクの部下がもの凄く忙しい盛りに出社拒否をキメこんで、約1ヶ月休みが取れないほどの激務に追われた事です。あと、調子こいて台割(本の設計図)作らずにいたら6ページほど空いてしまう事態にも直面しました。 そういった、毎度々々の怠惰な編集プランですが、ケツでピッチリ合わせるブードゥーエディティングを炸裂させている予定です。まだ入稿してません。 Bootleg Vol.2 Love Story もくじ 対談:雨宮まみ×峰なゆか 恋愛映画狂想曲 『(500)日のサマー』大解体! 深町秋生 耐えしのべ。親と一緒に セックスシーン とみさわ昭仁 殺したいほどI ♥ YOU 妻殺し映画の系譜 古澤健 恋愛やめますか
「ヤッターマン」鑑賞。 ドクロのキノコ雲が村上隆によってアートにされた事でも有名な竜の子プロ人気シリーズアニメ実写映画版。 オープニング、渋谷と思わしき見慣れた街が無惨に崩壊し、その瓦礫の中に「みなしごハッチ」が四つん這いになった銅像がある。 『ハッチ公前』 なんというか、こうも贅沢にくだらない事をされるとうれしくなってしょうがない。 「映画秘宝」の三池監督インタビューによると、元々「ガッチャマン」映画化の打ち合わせの席で「ガッチャマンよりヤッターマンの方がイイですよ!」と、推して今回の映画となったそうだ。 本編上映前に「キャシャーン」キリキリによる新作「GOEMON」の予告が上映されていたのだが、上記のような話を鑑みるとプロデューサーが「ガッチャマン」の企画をキリキリに持っていかなくて本当に良かったなぁと安堵してしまう。これがキリキリなら待ってましたと「ガッチャマン」を黒ずくめの集団にし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く