将棋の第67回奨励会三段リーグ戦の16、17回戦が12日、東京と大阪の将棋会館で行われ、伊藤匠三段(17)が2連勝して14勝2敗と星を伸ばし、残り2局に連敗しても1位になることが確定し、10月1日付でプロ棋士の四段になることが決まった。伊藤は藤井聡太王位(18)より約3カ月年下の17歳11カ月で、現役最年少棋士になる。2016年に史上最年少の14歳2カ月で棋士になっ…
振り飛車は不利飛車である。きのこたけのこ戦争の煽り文句で出てきそうなこの文言は今や将棋界の暗黙の了解になりつつあります。 タイトルホルダーを居飛車に独占され、勝率の上でも居飛車に押され、プロ棋士にwebニュースで冬の時代到来と言われてしまうなど、振り飛車にとって厳しい時代が到来しています。 さて、人間にとって振り飛車が冬であるように、コンピュータにとっても振り飛車は冬の状態を迎えているのでしょうか。本稿では将棋ソフトの振り飛車の歴史を紐解いていきます。 【将棋ソフトの振り飛車の黎明期(1990〜2000年初頭)】 意外にも(?)、この頃の振り飛車は将棋ソフト界隈のエース戦法の一つでした。というのも、当時の将棋ソフトは水平線効果で序盤、中盤の挙動が怪しく、序盤で変な悪手を指させないためには「初手、3手目は76歩、66歩として角交換を避ける」などの特別な処理を人間が逐一組み込まなければならなか
Analytics チームで転職会議のレコメンドを開発している @na_o_ys です。今回は業務のことは忘れて、趣味の将棋の話をしたいと思います。 この数年で将棋の学習環境はずいぶんリッチになりました。通勤電車では将棋アプリのネット対局をして、自宅ではオープンソースの強豪 AI を使って棋譜検討し、日々将棋を楽しんでいます。 一方で、顔を突き合わせて盤と駒を使って指す対局が一番楽しいのは変わりがありません。 リアルの対局を AI で検討するために、盤面を手軽にコンピュータに入力したい というのが今回のテーマの発端です。 TL;DR 盤上の駒を高い精度で推定することができました。 処理は大きく 2 つのステップからなります。 盤面の正規化 盤面の四隅の座標を特定し、元画像から正規化画像への射影変換を得る マス目毎の内容を推定する マス目毎に画像を切り出し、駒の有無・種類を推定する ちなみに
2016年10月4日〜7日の3日間にわたって、「CEATEC JAPAN 2016」が開催されました。カンファレンス「人間と人工知能の関係について:将棋と囲碁を例として」では、公立はこだて未来大学 副理事長であり、複雑系知能学科の教授でもある松原仁氏が登壇。囲碁と将棋を例に、人工知能の発展について解説しました。 ゲームにおける人工知能 松原仁氏(以下、松原):みなさん、おはようございます。ご紹介いただきました松原です。今日は人工知能について。……まあ、私はともかくとして、(ほかの登壇者が)けっこうオールスターキャストで(笑)。 この後いろんな話があると思いますので、私以外、こういうネタにはしないだろうなということで、この話をさせていただきます。 背景ですけれども、ご存じのとおり、こういうセッションが設けられるように、おかげさまで今、人工知能は3回目のブームになっています。 それで、今までの
2016年12月17日(土)に行われた棋士会・女流棋士会が合同で行うファン感謝イベント、クリスマスフェスタ2016(協賛:ヒューリック株式会社)の模様をお届けします。 今年の出演者は、佐藤康光九段、森内俊之九段、中村修九段、橋本崇載八段、西尾明六段、三枚堂達也四段、甲斐智美女流五段、香川愛生女流三段、中村真梨花女流三段、鈴木環那女流二段、山口恵梨子女流二段、塚田恵梨花女流2級の総勢12人。イベントは指導対局をメインとする1部と、棋士の出し物を見ながらビュッフェ形式の食事を楽しめる2部で構成。このほか、サイン会やポラロイド撮影会、クイズ大会など、盛りだくさんの内容でした。 まずは1部の模様から。まずは開会のあいさつからスタートしました。 続いては指導対局になります。 佐藤康光九段 森内俊之九段 中村修九段 橋本崇載八段 西尾明六段 三枚堂達也四段 甲斐智美女流五段 香川愛生女流三段 中村真梨
前回は、将棋プログラムの基盤として、駒の動きや盤面を管理する「将棋盤プログラム」のつくりかたについて、オブジェクト指向の観点から解説しました。(実際に将棋盤を完成させるには、まだまだつくる必要があるクラスがありますが…) 今回からはいよいよ、将棋の指し手をコンピュータに考えさせる人工知能プログラムのつくりかたに入っていきます。 人間はどのようにして次の一手を指すのか-人工知能プログラムをつくる前に 人工知能プログラムをつくる有力なアプローチの一つに、「人間の思考を真似ること」があります。このため、実際に人工知能による将棋の思考プログラムをつくる前に、まず人間の思考方法について考えることは重要です。 人間のプレイヤーはまず、現時点での将棋盤と持駒台の駒の配置を見て、次の指し手の候補を考えます。続いて、相手がどのような手を指すか、相手側になって考えます。さらに、その相手側の手に対して、自分がど
将棋プログラムは、人工知能を学ぶのにぴったりな題材です。コンピュータに将棋の指し手を考えさせるには、第2回で説明した昔ながらの記号処理的人工知能から最近の機械学習まで、幅広く使う必要があるためです。それよりも何よりも、将棋という題材は楽しく盛り上がります。 前回までは、人工知能の定義や分類、向く仕事と向かない仕事、人工知能の歴史を見てきました。今回からはいよいよ人工知能のプログラミングとして、将棋プログラムをつくってみることにします。 様々なゲームの中から将棋を選んだのは、将棋が日本人に親しまれているほか、本将棋からミニ将棋まで幅広い種類があり、適当な難度の将棋を選択できるからです。たとえばミニ将棋であれば、研修の中でプログラミングできる難度です。後日、ミニ将棋を使った研修の事例を紹介する予定にしています。 将棋自体のルールはここでは紹介しませんが、将棋が他の盤上ゲームと比べてどのようなゲ
回り将棋は将棋盤を使用した一種のスゴロクであり、プレーヤーは2~4人。各々「歩」の駒を四隅に置いて始めます。2人でやる場合は対角線に1個ずつ置きます。 サイコロの代わりに金将4枚を盤上で振って、表を向いた駒の数だけ進みます。ただし特例があって 全部裏返しになった場合は20とします。 駒が立った場合、横向きに立ったら5, 縦向きに立ったら10, 逆さに立ったら100とします。むろん逆さ立ちはめったに起きない現象で、私も見たことありません。 駒が盤上からはみ出した場合は1回休みです。地方によってこれを「ションベン」といいました。また盤上に残った金将が示している数だけ後退というルールの地方もあるようです。 回り将棋は地方ごとにルールのバリエーションが非常に多いゲームです。 基本的に一周してきた場合「昇格」するのですが、この昇格のさせ方として、一周内側に入れるという「順路昇格方式」と、ひとつ上のラ
将棋の公式戦で、「次の一手」を導き出すコンピューターの機能を使った不正行為を防ぐため、日本将棋連盟(会長・谷川浩司九段)は、棋士が対局室にスマートフォンなどの電子機器を持ち込むことなどを規制する方向で検討を始めた。11月にも具体策をまとめる方針だ。 AI(人工知能)の性能向上などを背景に、近年、将棋ソフトは棋士と同等以上に強くなっている。過去の膨大な棋譜(対局記録)を基に形勢を評価し、人間が思いつかないような手を示すことも多い。公式戦で不正が確認されたことはないが、昼食休憩や中座の際にスマホを見られる環境にあることから、「不正行為につながりかねない」「対局中、相手が頻繁に席を外すと疑念がわく」といった声が複数寄せられていた。 連盟の執行部は26日、電子機器の規制を議題に棋士らの意見を聞いた。執行部は「スマホ、携帯をロッカーに預ける」「対局中は外出禁止にする」「対局の際に金属探知機を使用する
ディープラーニング(深層学習)というのが流行っているそうです。すべての人類はディープラーニングによって実現されたAIに隷属する未来なんですってよ!!! こわーい。 そんなバラ色の技術、いっちょかみしておきたいですよね。 さて、オフィスで社長とダベっていたところ、「将棋プログラム面白そうだよね」という話になりました。お互将棋プログラムを作って闘わせようぜ、いぇー、と盛り上がり、勢いでコンピュータ将棋選手権に申し込みまでしてしまいました。 そんな経緯で、ディープラーニングをミリしら(=1ミリも知らない)な僕が、試しにディープラーニングを使って将棋のAIを書いてみたらいいやん、と思いついたのでした。将棋も、ハム将棋でハム8枚落ちで負けるレベルくらい。ダメじゃん。 ミリしらなので、「チェスで何かやってるヤツがいるだろう」とアタリをつけてググった結果、Erik Bernhardssonさんによる d
今回、ちょっとした縁によりBonanzaをブラウザで動かしてみました。Bonanza 6.0のソースコードをほぼそのまま利用して、EmscriptenでJavaScriptに変換しています。 技術的なことに興味はない、すぐに遊んでみたい!という方はこちらからどうぞ。初回に45Mほどダウンロードが発生します!ご注意ください。 http://tkihira.github.io/embona/index.html 上のURLに行くとCPU vs CPUの戦いが始まります。自分で戦いたい方は新規対局で設定してください UI周りは相当手を抜いて実装したために多数バグがあるかと思います。ご容赦ください ブラウザが固まったりしませんが、CPU思考中に手を入力したり新規対局するのには大変反応が重い(というか思考が終わるまで反応しない)のにご注意ください データダウンロードで43Mbyte、さらに内部で展開
将棋の棋譜には歴史的事情からさまざまな形式が存在します。それを一元管理するためのさまざまなソフトウェアを紹介します。 現在では、棋譜の管理は柿木形式(kif,ki2)で行われるのが普通です。 海外ではチェスに似た別の形式が使われています。 棋譜フォーマット kif形式盤面(bod形式)wikipedia:棋譜棋譜の表記方法:日本将棋連盟棋譜の表記方法(日本将棋連盟)棋譜データベースソフトウェア 棋譜の管理(ki2形式で管理。kifファイルも読めるがki2に変換される)KifuBase(kif, ki2形式)棋譜の入力・修正・保存 Kifu for Windows/Mac(入力:kif,ki2,csa、出力:kif,ki2,csa,ビットマップ図面)柿木将棋・柿木将棋 for iPad (iphone,ipadで入力した棋譜をPCに送付可能)棋譜をWebに表示 Kifu for Java(柿
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