順天堂大(東京都)が医学部の入試で女性が不利になるよう合格基準を調整していたとして、過去に受験して不合格となった女性13人が慰謝料など計約5470万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁(加本牧子裁判長)は19日、同大に計約805万円の支払いを命じた。 訴状などによると、13人は5都県に住む20~30代の医師や他大学の元医学部生ら。2011~18年度の順天堂大の医学部入試を受験した。 同大は18年10月、文部科学省から医学部の入試で性別を理由にした格差が存在すると指摘を受けて第三者委員会を設置。第三者委は、女性や浪人生の合格基準が現役受験の男性よりも高く設定される不公平な入試が13年度から行われていたと認定した。