厚生年金の記録改ざん問題で、改ざんの疑いが濃厚とされていた6万9000件を含め、不自然な記録が延べ143万9000件に上ることが3日、社会保険庁の調査で明らかになった。 舛添厚生労働相は、改ざんの可能性もあるとしている。総数が100万件超となるおそれもあり、麻生首相には大きな痛手となりそうだ。与党内では衆院選への影響を懸念する声が強い。 「ふざけた話だ。こういった話はきちんと厳正にやっていく以外にない」 麻生首相は3日夜、首相官邸で記者団にこう語り、原因究明や記録確認を急ぐ考えを示した。 調査は民主党で2年にわたり、年金記録問題を追及してきた長妻昭政調会長代理が先月25日に提出した質問主意書がきっかけだった。舛添氏は答弁書を決定した3日の閣議直後の記者会見で、急きょ調査結果を一覧にしたパネルを用意して事実関係を説明した。 素早い対応は、年金記録問題が明るみに出た安倍政権で、政府の対応が後手