天地も許さざる悲劇 8日の日曜日、東京・秋葉原の「歩行者天国」がわずか5分間で無差別大量殺人の「地獄」と化した。トラックで人々をひき倒し、サバイバル・ナイフで次々に刺すという天、地、共に許さざる惨劇である。今、秋葉原は世界のアキハバラである。2016年五輪の最終候補地の中で東京が最も治安のいい都市として世界的に認められたばかり、洞爺湖サミットも目前なのに、何たることか。 京都、奈良よりアキハバラと、米国、中国からの観光客や、修学旅行でも賑わうという秋葉原を狙っての通り魔事件とは、かつて日本赤軍の岡本公三らが敢行したイスラエルのテルアビブ・ロッド空港乱射事件に次ぐ凶悪犯罪である。外国人被害者が出なかったことがせめてもの慰めだ。 何の罪もないのに殺された7人の方々に心からの哀悼の意を表し、重軽傷を負われた10人の方々の一日も早い回復を祈るばかりだ。 明らかにこの事件の容疑者、加藤智大(かとうと
17人の死傷者を出した秋葉原の通り魔事件。犯人逮捕の瞬間の映像がインターネット上の動画投稿サイトに相次いで投稿された。「見事な逮捕」と評価する見方がある一方で、警察官が犯人と対峙した際に「警棒を落として、その隙に2人刺された」「手が震えて手錠を落とした」といった証言もある。「これほどの凶悪犯、なぜ銃を使わなかったのか」。そんな声も上がりそうだが、そこには日本の警察官ならではの「同情すべき事情」もあるようだ。 「彼が逮捕しなければ犠牲者はもっと増えただろう。まさに逮捕術の模範演技の如き見事な逮捕であった」 2008年6月11日付産経新聞に掲載されたコラムのなかで初代内閣安全保障室長の佐々淳行氏は、加藤智大容疑者を現行犯逮捕した警察官を手放しで絶賛している。 しかし、その一方で、「模範演技」のような逮捕劇とは違った側面を指摘するような声もある。08年6月11日放送の日本テレビ系番組「スッキリ!
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