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ブックマーク / yasuhisa.com (16)

  • デザインシステムを作る前にデザインのシステムを理解しよう

    デザインシステムという名の成果物が抱える問題 デザインツール上で UI コンポーネントを並べただけでも『デザインシステム』と呼ぶくらい言葉が広まった今日。2017年に記事にした頃と比べると随分変わったという印象があるものの、デザインシステムと成果物が密接になり過ぎていると感じることがあります。 デザイン組織の成熟度に合わせて施策を変えるべきだと思いますが、事例を検索をしたり書籍を読むと、Lightning Design System や Carbon Design System のような完成されたものが出てきてしまいます。こうした状況だと「デザインシステムを作る」目的が上記のようなサイトを作ることになってしまう場合あります。つまり、デザインシステムとは完成された何かを作り上げることが目的になっているわけです。 足元を見ないで理想を作り上げようとしていないか 事例で見かけるようなデザインシス

    デザインシステムを作る前にデザインのシステムを理解しよう
  • 文脈共有がないデザインフィードバックは単なる感想です

    評価は文脈に左右されるこれらは Apple Notes とDrafts の起動後の画面です。 いずれも iOS で動作するノートアプリですが、見せ方や目的が大きく異なります。 Apple Notes はクラウドとデバイスに分けて、それぞれノートがフォルダに幾つ保管されているか分かる UI。一方 Drafts はノートが新規作成された状態でアプリが起動します。 ノートを整理したい方、どこに何があるか全体像を掴みたい方であれば Apple Notes は良いデザインと評価するでしょう。すぐにノート書き始めたい方であれば Drafts のほうが優れていると感じるはずです。Apple Notes でも画面右下にあるアイコンをタップすればフォルダ階層を辿ることなくノートを書き始めることができます。しかし、書き始めるための摩擦(Friction)を可能な限り除去したい方は Drafts を好むでしょう

    文脈共有がないデザインフィードバックは単なる感想です
  • デザインしやすい部品の分け方を考える

    Atomic Design の課題 デザインシステムを作っていく際、Atomic Design は非常に参考になる考え方です。Atomic Design は以下の 5 つの要素によって構成されていて、Pages へ近づくほど、より複雑で大きなものになります。 Atom : UI を構成する最小かつ基礎要素。ラベルやボタンなどが含まれる。 Molecules : 2 つ以上の Atom によって構成された小さなグループ。ラベル、インプット、ボタンで構成された検索フィールドはその一例。 Organisms : 2 つ以上の Molecules もしくは Atoms によって構成されており、画面上で独自の枠組みになっていることが多い。 Templates : コンテンツ構造が分かる大きな枠組みで、利用文脈によって分類できるレイアウトになっている。 Pages : テンプレートが実際どのように扱わ

    デザインしやすい部品の分け方を考える
  • デザインシステムに関わるいろいろなプロセスを図にしてみた

    今までも何度か デザインシステム に関する記事を書いてきましたが、手段や考え方が中心でした。今回はプロセスに注目して、代表的な課題を図にしてみました。すべてのケースに当てはまるわけではないですが、参考にしてください。 大まかな進め方 「デザインシステムを作りました!」とドカンと発表したほうがインパクトがあるように見えますが、苦労したわりには誰も使わないものになる可能性が高いです。実際はデザインシステムの中にあるものを小さく切り出して少しずつ変えていくことになります。 正攻法であればデザイン原則から始めたほうが良いと思っていますが、組織としてどうあるべきかといった根的なところが明文化されていないのであれば、そこからスタートしたほうが良いでしょう。デザイン原則があったほうがデザインの議論がしやすくなるので早期にもっておきたいですが、1 日でも早く成果を出したいのであれば、まず色からはじめてみ

    デザインシステムに関わるいろいろなプロセスを図にしてみた
  • could

    Design, Content, Experience

    could
  • 作るだけではないデザイナーの生きる道

    職種を超えたデザイナーの集まり 3月20日、浜松市にて DORP INSPIRATION 2016 が開催されました。様々な分野で活躍するデザイナーを対象にしたイベントだけあって、Web デザイナーの来場者数は半分以下。グラフィックデザイナーはもちろん、建築家やインテリアデザイナーの方も参加していました。デザインという限定されたテーマではありますが、様々な分野のデザイナーが集まるイベントは珍しいと思います。 参加者だけでなく、登壇者も多彩な顔ぶれ。オイシイワークスの佐藤実紗さん。書籍「なるほどデザイン」の著者で株式会社コンセントのアートディレクター筒井美希さん、関口 裕さんが登壇しました。デザインという共通項はあるものの、仕事の仕方も、アウトプットするモノも様々。自分の仕事に直結した情報を手に入れることが難しい分、「これは自分の仕事に置き換えると何が言えるのか」といった意識が強くなり、終始

    作るだけではないデザイナーの生きる道
  • デザインSDKの可能性を探る

    SDKから学べること SDK(Software Development Kit – ソフトウェア開発キット)とは、ソフトウェアを開発するために必要な文書、関連ファイル、ツールが揃ったバンドルのようなものです。例えば Android SDK には、Android アプリを開発するために必要なライブラリだけでなく、プレビューをするためのエミューレータや、開発を効率良くおこなうためのユティリティが含まれています。 良い SDK には、以下の 4 つの特徴があります。 コアライブラリが安定していて、主張通りに動作していること。 ドキュメンテーションはもちろん Issue Tracking が維持・管理されていること。ソースを読んで学習せよでは十分ではない。 どのように書けば動作するのか分かる例が用意されていること 。コンポーネントの互換性など、ドキュメンテーションだけでは説明しきれないことが分かる

    デザインSDKの可能性を探る
  • デザイナーなら知っておきたい感情移入と思いやりの違い

    Empathy(感情移入)と Sympathy (思いやり) 。日語だけでなく、英語でも混同してしまいやすいこの言葉。実は大きな違いがあることを分かりやすく説明しているのが上の動画です。RSA で Brené Brown博士が話した内容の一部が、素敵なアニメーションで再現されています。感情移入とは、相手との繋がりを築いた上で共感すること。一方、思いやりとは繋がらずに一歩離れたところからのコミュニケーションと Brown 博士は説明します。 Brown 博士によれば、感情移入には 4 つの性質が含まれているそうです。 相手の視点で周りがみれる決めつけをしない相手が何を感じているのかを理解できる相手の視点を理解した上で対話ができるよく感情移入はデザインに不可欠であると言われます。重要とはいえ、感情移入(エンパシー)という言葉が多用されることで、意味が薄れてきている側面もあります。利用者を客観

    デザイナーなら知っておきたい感情移入と思いやりの違い
  • デザインのなかにある魔法と活用の仕方

    2010年の iPad のプロモビデオ。この辺から「Magical」という言葉をよく聞くようになった印象があります。 先月再開したポッドキャスト「Automagic」には「Magic(魔法)」というフレーズが含まれています。名前の由来についてはぜひエピソード1を聴いて欲しいですが、魔法という言葉をここ1年よく耳にするようになった印象があります。iPad のようなハードウェアだけでなく、何気なく訪れる Web サイトなど、私たちの周りにはたくさんの魔法が存在します。私たちのように技術や仕組みに深く入り込んでいる人間からすれば、大したことのないと感じることでも利用者の視点からすれば魔法のようだと感じることは幾つかあります。 Twitter の会員登録プロセスをみてみましょう。 登録を済ませるとワンクリックで友だちを見つけだし、その場でフォローをすることが可能です。ひとりで初めても楽しくない T

    デザインのなかにある魔法と活用の仕方
  • SEOとデザインは今後より密接になる理由

    SEOの終わる部分とそうでない部分 情報が無限大に広がる Web の世界。そこから自分にとって必要な情報を見つけ出すのは至難の業です。 そこで、検索エンジンが活躍するわけですが、ただ Web サイトを作っただけで的確なかたちで検索結果に表示されるとは限りません。コンテンツ配信側が検索エンジンに対して自分たちのサイトがどういったサイトなのかを的確に知らせることを「SEO (Search Engine Optimization)」と呼びます。検索する利用者に対して効果的に露出したいという意味で「SEO対策する」という言葉が使われることがあります。この場合、SEO は瞬時にアクセス数を上げるための起爆剤として活用していると考えることができます。 SEO はこうした起爆剤的な要素だけを指しているわけではありませんが、「アクセスが上がる」というキャッチーなフレーズが付随されていることもあり、SEO

    SEOとデザインは今後より密接になる理由
  • ブレないワイヤーフレームを作るコツ

    すべてのワイヤーフレームは平等ではない 「ワイヤーフレーム制作の5つのアプローチ」で一見同じようにみえるワイヤーフレームにはそれぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けた方が良いという話をしました。違うアプローチが幾つもあることは分かりますが、ではどのようなときにどれを使えば良いのでしょうか。選択するためのチェックポイントは4つあります。 ワイヤーフレームを作る目的はなにか 作ることで何を達成させたいのかを明確にします 制作プロセスのどのフェイズで用いるのか どのタイミングで作るかによってワイヤーフレームが果たさなければならない役割は変わります 誰がワイヤーフレームを見るのか クライアントなのか、デザイナーなのか、開発者なのかで異なりますし、彼等のプロジェクトに対する理解度にもよります 誰がワイヤーフレームを活用するのか ワイヤーフレームを使ってデザインをするのか、開発を進めるのか、それとも特

    ブレないワイヤーフレームを作るコツ
  • 組み立てるだけのサイト制作プロセスを変えるヒント

    書籍や雑誌をはじめとした印刷物。TVやラジオで見られるような広告。デスクトップで動作するソフトウェア。これらの制作プロセスは Web サイト制作において影響を与えてきてモデル。テクノロジーやノウハウが蓄積され独自性も多少出て来たものの、Webサイト制作プロセスは基的なところは10年くらい変わらないのではないでしょうか。 配布してしまったら終わりの印刷物。一瞬でもインパクトがあればそれで良いテレビCM。企画といっても仕様や機能を決める話になり、始めたら後に戻りにくいウォーターフォール式のソフトウェア開発。いずれのプロセスも長所はありますし、それぞれの形に合っているから使われているわけですが、人と人、情報と情報、そして人と情報が常に双方向に繋がり続けている Web という有機体にはいずれの方法も適していません。 流動的に変化を続ける Web だからこそ、アジャイルソフトウェア開発が受け入れら

    組み立てるだけのサイト制作プロセスを変えるヒント
  • Google が考えるよりよいユーザー体験とは

    先月開催された Google I/O 2010 は、WebMプロジェクトChrome Web Store、Google TV などなど興味深い話題が目白押しだったわけですが、デザイン関連でもおもしろい講演があったのも見逃してはいけません。Google とデザインはかけ離れていると考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。装飾的な意味でもデザインはないかもしれませんが、彼等は高いデザイン意識をもって開発をしています。その例として以前紹介した Google のデザインガイドライン10項目が挙げられます。 Google I/O では「Beyond design: Creating positive user experiences」というUXの話題で講演を行っています。動画とスライドデータが公開されているので、興味はある方はぜひダウンロードしてみてください。 デザインガイドライン

    Google が考えるよりよいユーザー体験とは
  • Webデザインがつまらなく見えてしまう理由

    魅力が伝え難いWebデザイン Webデザインを説明するのは非常にやっかいです。このサイトでも何度も取り上げては書き続けていることですが、上手く説明しきれていない部分は少なくありません。 最近よく感じることが Web サイトの魅力を伝えるのは難しいということと、そもそも「魅力・良さ」という部分も人それぞれであるという点です。いろいろな意味が含まれていると思いますが、Web における「魅力・良さ」は、見た目や動きに集約されることが多いです。 ときどき、Webデザイン専門学校の先生とお話をすることがありますが、HTML の勉強をずっとしてても、最終的に出て来る作品がフルFlashということがあるそうです。当然 Flash サイトが魅力的ではないわけはありません。良い Flash サイトもたくさんあります。学生さんが Flash を選んだ気持ちも分かります。パッと見たときの魅力やインパクトは Fl

    Webデザインがつまらなく見えてしまう理由
  • デザイナーが相手にアイデアを伝えるときの心構え

    国内外問わず、優れたデザインのサイトが増えてきているのを見ると、デザイナーと開発者が分断されているイメージは昔のものと感じることがあります。全体的に見ればそうなのかもしれませんが、悩んでいる方も少なくないも現実。技術的な要素が非常に強いと同時に、感性だけでは成り立たたない Web デザインにおいて、自分とは違う分野の方とのコミュニケーションは永遠の課題といえるでしょう。良いデザインを作り出すためには、どのようなことに気をつければ良いでしょうか。 以前執筆した「建設的な会話をするために気をつけておきたいこと」も似たようなトピックを扱っているので興味がある方はどうぞ。 開発者になる もちろん職として仕事にしろという意味ではありません。Perl でも PHP でも Ruby でも何でも良いので、簡単なプログラムを作ることで彼等がどのような考えでモノを作り上げているのか分かります。開発者の声

    デザイナーが相手にアイデアを伝えるときの心構え
  • Webサイト運営でしてはならない質問 : could

    どうやったら人がもっとサイトに訪れるのか? これは Web サイトを構築・運営においてよく耳にする質問ではありますが、投げかけるべき質問なのかどうか疑問です。私が知っている方の多くは質の高い HTML マークアップが出来る方が多く、妙な SEO トリックを使うことなく検索エンジンの上位に作成したサイトを表示させることが出来るでしょう。しかし、Web サイトにたくさんの方が多く訪れたらそれで良いのでしょうか。1日に数百万の方がアクセスするようになったとしても、彼等がそこで何もしなかったら意味がありません。Web は世界中に広がる大きなネットワークですが、Web だからこそ量ではなく質がものをいいます。訪れる人たちを顔が見えない数字として捉えるのではなく、どのような人たちに来てもらいたいのか、何を提供出来るのか、何を利用者にしてもらいたいのかを問いかけなければいけません。 つまり「どうやったら

    Webサイト運営でしてはならない質問 : could
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