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  • 新美南吉「権狐」論――「権狐」から「ごん狐」へ――

    新美南吉「権狐」論――「権狐」から「ごん狐」へ―― 木村 功 初出/『岡山大学教育学部研究集録』111号,1999.7.15 要旨 新美南吉の「権狐」は,原「権狐」ともいうべき口承に基づいて創作され,鈴木三重吉の斧鑿を経て「ごん狐」として成立したテクストである。口承の文化の要素を持っていた「権狐」は,三重吉の手によって地域性を失う一方で,より普遍的な物語性を獲得して読者市場を流通する文学テクストに変換されたのである。 keywords;「権狐」・「ごん狐」・鈴木三重吉・声の文化・文字の文化 論では,小学校四年生の国語学習教材として教科書に採録されている「ごんぎつね」(初出「ごん狐」)と,そのプロトタイプである「権狐」(「スパルタノート」)との比較を通して,「権狐」の物語内容の変容の内実,特に冒頭部の語り手「茂助爺」の削除の意味について考察する。 1「権狐」の改変の諸相について まず最初に

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