どうしても真に受けられない解離障害 自分の中の迷いを述べるだけで、結論は無い。 僕は、 「解離障害」と言うものに対してずっと懐疑的だった。これはもう論外だが、解離障害の中に昔は「多重人格」なんてのが堂々と載っていて、批判の的になっていた。そんな胡散臭いものには力なので安全。実際、僕が信頼していた精神科医には「解離障害」なんて、いう話が好きな人間はいなかったし。 ある統合失調症者の話 それと、僕にとっては、最も痛切な体験。僕が1番よく知っている長年入退院を繰り返している今はもう老人と言って良い年齢の女性である。この人は、 「統合失調症」の診断を下してそっち向きの強い薬を処方する精神科医の下ではよくなった。 「ヒステリー」の診断を下して軽い薬しか出さない精神科医のもとで確実に悪くなった。そして後者に限って、そういう診断を口にするとき、得意げな顔をしていた。 「統合失調症とずっと誤診されていたの