突然ですが、あなたの利き手は右ですか? 左ですか? そして、右利きなのだとしたら、あなたは左利きの人々が暮らしている世界を想像したことはありますか? 道具を持つ手を変えるだけで、世界がガラッと変わってしまう。そんな当たり前のようでいて、あまり意識されることのない事実を教えてくれる絵本があります。 『ヒミツのひだりききクラブ』(文響社)は、世の中で少しだけ珍しい存在である「左利き」をテーマにした絵本。サウスポー伯爵のお城に招待された読者は、世界各国の左利きの割合や、左利きの偉人、左利きには使いづらい道具など、左利きにまつわるさまざまな「秘密」を見せてもらいます。左利きにとっては「あるある」な話、右利きにとっては「そうなの?」と驚く話。「左利き」という身近な題材を通じて、マイノリティや多様性について考えるきっかけを与えてくれます。 絵本『ヒミツのひだりききクラブ』(文響社) 著者のキリーロバ・