「投資家の皆さんは自らのリターンを支えている労働者の安全についてどう考えていますか」。アマゾン・ドット・コムが5月25日にオンラインで開いた株主総会。アマゾンの倉庫で働くアイザイア・トーマスは株主に訴えかけた。総会に労働条件の改善を求める株主提案を出し、トーマスに語らせたのは英国の新興企業、チューリップシェア。個人の声をオンラインで集め、株主として大企業に働きかける「物言う株主」の新たな形だ。
DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 圧倒的な品揃えと便利さで消費者を魅了するアマゾン。しかし、その労働現場の実情を知ってなお、日本人は無批判にアマゾンを受け入れられるのか。「潜入ルポamazon帝国」(小学館)を発表したジャーナリストの横田増生氏に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 津本朋子) 時間に追われながら 毎日20キロを歩いた よこた・ますお/1965年福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、アメリカ・アイオワ大学ジャーナリズム学部で修士号を取得。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務める。99年よりフリーランスとして活躍。主な著書に、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』、『評伝 ナンシー関「心に一人のナンシーを」』、『仁義
Amazonが世界中でプライム会員限定の巨大セール「プライムデー」を行っていますが、ドイツなどのヨーロッパの国では倉庫労働者が、労働環境の改善を訴えて、プライムデーを狙い撃ちしたストライキを行っています。 Amazon workers strike in Germany, joining action in Spain and Poland | Reuters https://www.reuters.com/article/us-amazon-com-germany-strike/amazon-workers-strike-in-germany-joining-action-in-spain-and-poland-idUSKBN1K61OY Amazon warehouse workers are striking across Europe on Prime Day - The Verg
──今回、執筆したきっかけは? たまたま家人が靴の通販を利用したとき、行きの送料無料はまだわかるけど、返品するのもタダと聞いて心配になった。利益どころか送料分持ち出しで、宅配便の会社にちゃんと運賃を払えるのかと。そのシワ寄せは宅配便で働く人に来てるんだろうという推測が、まずありました。 下請け業者は採算割れも ──2014年に営業所での仕分け、幹線輸送車、配達車、巨大物流センターと複数の現場を体験され、出た結論を一言で言うと……。 いつ暴発するかわからない、ってことですね。ギリギリのところでヤマト運輸、佐川急便、日本郵便が戦ってるというのを肌で感じた。 つてを頼って助手席に横乗りさせてもらったヤマト集配車の下請けドライバーは、1日100個程度しか荷物が出ないセンター勤務。配送料が1個150円だから日当は1万5000円。拘束時間14時間で割り、そこから燃料代等を引くと、時給800円台です。し
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