歴史をワクチンとして利用せよ ゆずや「ガイコクジンノトモダチ」については、今後どのように政治との距離を取るのかが注目される。 保守的な道徳の教科書に採用されたり、国策的なイベントに登用されたりすれば、要するにそういう内容だったということになるからだ。 ただ、たとえ最右翼の解釈が正しかったとしても、なにを今更そんなに騒いでいるのか、と思わないでもない。 内容に関しては、すでに述べたとおり、ありふれた保守系の世界観にすぎない。それが音楽になったからといって、どうということもない。音楽家が国策や特定のイデオロギーに奉仕するのは、昔からよくあったことだからである。 一応述べておくが、音楽と政治は古今東西、左右問わず、密接に結びついてきた。 もっとも俗世間から離れているように見えるクラシック音楽だってこれが当てはまる。 ベートーヴェンはイギリス軍のために軍歌を作り、ハイドンはハプスブルク家の皇帝のた