Rionさんのブログに、経済と道徳に関する話が出ていたので、 私が感じているアメリカ人と日本人の道徳観の違いを少し。 アメリカに来て驚いたことの一つは、 教会の社会奉仕活動の影響力が非常に大きいことだ。 地域のコミュニケーションの場としての役割だけではない。 貧しい人たちのために炊き出しをやったり、 外国人のために英語教室を開いたり、 幼稚園(preschool)に無償で場所を提供したり、 と社会的な弱者のために資本主義社会の枠組みと政府の 活動で対応しきれない部分を見事にカバーしている。 一方で、宗教を除く道徳教育というのは 上手く行っていないようだ。例えばアメリカの大学は 入学選考に社会奉仕活動の実績を考慮しているが、 学生の間では良い成績を取るための不正は横行している。 ビジネススクールで倫理の授業を義務付けても、 倫理にもとる経営は後を絶たない。 その結果、意識的にせよ無意識にせよ