HR総合調査研究所は2012年9月上旬に、人事担当者に対して「2014年度新卒採用」に向けてのアンケート調査を行った。その中で最も目立つ変化は、採用手法の潮目が変わったことである。 2000年代に入ってからの新卒採用は、「就職ナビ」が中核メディアの地位を確立し、学生の実質的な就活は就職ナビへの登録から始まっていた。今もその地位は変わらない。 ただ就職ナビをクリックすることが就活だと勘違いする学生も多く、弊害もあった。また学生は自分の知っている著名な大企業を志望し、その結果としてエントリーシートや選考で落ちまくり、内定取得前に心が折れてしまい、就職活動を停止してしまうケースが増えてきた。しかし14年卒の採用課題と、企業の就職ナビの利用状況を見ると、どうやら変化の兆しが見え始めた。 就職ナビ依存を反省する声が多くなり、大学を基点とする採用活動を強化する企業が増えているのだ。データを見なが