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ブックマーク / odamitsuo.hatenablog.com (7)

  • 出版状況クロニクル55(2012年11月1日〜11月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル55(2012年11月1日〜11月30日) 出版社・取次・書店という近代出版流通システムがスタートしたのは明治20年代、すなわち1890年前後であり、その歴史はすでに120年余に及んでいることになる。しかもそれが未曾有の危機に追いやられていることは周知の事実だといっていい。さらにまたその出版危機が日だけで起きている特異な現象だということも。 日の近代出版業界の流れは教科書、雑誌、書籍、戦後はコミックが加わり、形成されたと見なせるだろう。それらのインフラの中心は出版業界の三者ではあったとしても、とりわけ書籍に関しては、大正期の1910年代から古書業界が、流通販売だけでなく、生産に関しても大きな役割を果たし、リバリュー、リサイクルも含め、出版業界のバックヤードとして機能してきた。 それらの中でも赤、特価業界は出版に関して独特の位置を占め、貸、大衆小説、コミックの揺籃

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    kinghuradance 2012/12/02
    週刊プレイボーイ20%減AERAは15%減。『週刊アサヒ芸能』『女性自身』『女性セブン』を除くと、その他はすべて減少している
  • 出版状況クロニクル43(2011年11月1日〜11月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル43(2011年11月1日〜11月30日) 10月までの出版物売上推移から判断すると、今年の出版物販売金額は1兆8000億円前後と推定される。ピーク時の1996年は2兆7000億円近くあったわけだから、9000億円という巨額なマイナスとなる。 これを次のように言い換えてみる。単位を千万にしたいのだが、百万のほうが零細な出版業界にはリアルだと考え、こちらを採用した。 全員が出版業界に勤めている一族の年収270万円が180万円に減ってしまった。そこには出版社の長男、取次の次男、書店の三男がいて、それぞれが子沢山であるから、この10数年生活が苦しくなる一方で、どこでも口べらしが行われているに等しい。これ以上収入が減ると、3人のうちの誰かが生活していくことができず、一家離散になってしまうかもしれない。その原因はいくつもあるが、出版業界が儲からない旧来のシステムに依存していたからな

    kinghuradance
    kinghuradance 2011/12/01
    "かつては儲かっている作家が5割、儲かっていない作家が5割の比率だったが、現在は2割の儲かっている作家が残りの8割を食わせているのが現状で、それが最近は1割と9割の比率になりつつある"
  • 出版状況クロニクル38(2011年6月1日〜6月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル38(2011年6月1日〜6月30日) 2010年の日の自殺者数は3万1690人で、13年連続で3万人を超えている。それは小さな市や町の人口に相当する。だから日社会は東日大震災によって、現実的にも多くの市町村が失われてしまったことに加え、毎年のように小さな市や町を失ってきたことにもなる。 それとまったくパラレルに出版物販売金額の減少が起き、同様に進行してきた。とりわけ雑誌の落ちこみは3万人を超える自殺者と同じ13年連続で、そのまま重なり合っている。具体的に示せば、98年の1兆5315億円に対して、10年は1兆535億円で、3分の1の売り上げが失われてしまったのである。 自殺者数の高止まりと雑誌売上のマイナスの相関は偶然なのだろうか。 雑誌のアイテムは書店の大小にかかわらず、1800ほどで、そのうちの600から800が趣味誌とされる。ここで雑誌の歴史を詳述することはで

    kinghuradance
    kinghuradance 2011/07/02
    エントリー中に出てくるのは小学館のデータだが、雑誌の売り上げ部数の落ち込み方が半端ない。整形枕ドブス48に寄生されている講談社やプレイボーイはもっと酷い数字になっていると予測される。
  • 出版状況クロニクル36(2011年4月1日〜4月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル36(2011年4月1日〜4月30日) 日ショッピングセンター協会によれば、3月売上高は前年同月比12.2%減で、そのうちの東北地方は30.8%減、関東地方は21.9%減となっている。 全国で3000近くに及ぶその過半数が郊外ショッピングセンターであり、90年代の大店法緩和以後、急速に増加し、とりわけそれは東北地方がきわめて激しく、従来の商店街の衰退に拍車をかけていたのは周知の事実だ。そして郊外ショッピングセンターに象徴されるスプロール都市の失敗から、ようやくコンパクトシティへの摸索が始まりつつあった時に、大震災に見舞われたことになる。 それらの郊外ショッピングセンターの詳細な被害は伝えられていないが、すべてに書店が入っていることはいうまでもなく、前述の数字のような厳しいマイナス状況にある。大震災前/大震災後のひとつの重要な事柄として、郊外ショッピングセンターもその意味

  • 出版状況クロニクル32 (2010年12月1日〜12月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル32 (2010年12月1日〜12月31日) 日だけで起きている特異な出版危機について、再販委託制に基づく近代出版流通システムの限界と破綻をずっと指摘してきた。 しかし96年に比べて、3分の1近い出版売上高の消滅という異常なまでの凋落は、それに加えて、出版物の内容の恐るべき劣化も影響しているのではないだろうか。つまりこの失われた十数年において、システムと出版物の劣化がパラレルに進行したゆえではないだろうか。 1920年前後に立ち上がった出版社・取次・書店という近代出版流通システムの歴史は、出版物のそれぞれの分野におけるコンテンツの充実、作品性としての進化などによって売上を伸ばし、読者を増やし続けてきた。 それに関して多くの例は挙げられないが、例えばコミックを考えても、戦後は貸漫画から始まり、描写技術、物語、作品において、すばらしい進化と達成を示し、日の誇るべきカルチ

    kinghuradance
    kinghuradance 2011/01/02
    "この表を見てすぐに気づくことは、小説を除いて、ほとんどが実用書であるという事実である。"
  • 出版状況クロニクル28(2010年8月1日〜8月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル28(2010年8月1日〜8月31日) 記録的な今年の猛暑の中での7月売上高が公表されつつある。 スーパーは前年比1.2%減、百貨店も同1.4%減、コンビニは猛暑による飲料やアイスクリーム需要が伸び、14ヵ月ぶりにプラスとなる0.5%増だった。 それに対して、書店、古屋は猛暑のために大幅な客数減に見舞われているようだ。それを反映してか、7月の出版物販売金額は前年比書籍11.9%減、雑誌4.8%減で、トータルは7.7%マイナスに及んでいる。5月の同5.2%減、6月の5.3%減を超える数字で、猛暑が続いている8月も同様だと推測される。 加速する危機の中で、出版業界はどのような秋を迎えることになるのだろうか。 1.『日経MJ』(8/4)の「日卸売業調査」が発表された。そのうちの「書店・CD・ビデオ」を示す。「楽器」卸は省略した。 順位社名売上高 (百万円)伸び率(%) 営業

    kinghuradance
    kinghuradance 2010/09/03
    現在の出版業界の状況。
  • 出版状況クロニクル27(2010年7月1日〜7月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル27(2010年7月1日〜7月31日) まだ幸いにして大きな倒産は起きていないが、出版社、書店、古屋の売上は ほぼ最悪の状態になっている。 創業・開店以来、最悪だといういくつもの声すらも聞こえてくる。もちろんそれは取次も例外ではないはずだ。 そのような状況の中で夏休みを迎え、その後には多くの書店が決算を控えている。だから返品率は確実に上がるだろう。 かくしてまた秋から冬にかけて、出版業界はさらなる危機へと追いこまれていく。 1.『日経MJ』(7/14)に09年度「日の専門店調査」が発表された。そのうちの書店売上高ランキングを示す。 順位  会社名    売上高 (百万円)  伸び率 (%) 経常利益 (百万円)  店舗数 1紀伊國屋書店114,509▲4.463463 2丸善88,975▲7.2▲53844 3有隣堂53,754▲1.736343 4ジュンク堂書店44

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    kinghuradance 2010/08/03
    丸善・ジュンク堂書店・文教堂が経常利益で赤字になり、ヴィレッジヴァンガードとBOOKOFFが好調。ただしヴィレッジヴァンガードは純粋な意味での「書店」と言えるのかは微妙。私は好きだけど。
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