磯崎仁彦官房副長官は25日の記者会見で、ウクライナ政府の公式アカウントが昭和天皇の肖像をナチス・ドイツのヒトラーなどと並べナチズム、全体主義の象徴とした動画を発信したことに関し「同列に扱うことは全く不適切で極めて遺憾だ。直ちに削除するよう申し入れた」と述べた。 動画は1日に投稿された。ロシアのプーチン政権を「現代のファシズム」と批判し、全体主義やナチズムは1945(昭和20)年に敗北したとするシーンで昭和天皇の肖像とともに、ヒトラーとイタリアの独裁者ムソリーニの写真を並べている。 磯崎氏によると、日本は在京ウクライナ大使館、ウクライナ大統領府に抗議し、動画は24日に修正された。ウクライナ側は外交ルートで謝罪し、公式アカウントにも「間違いに心からおわび申し上げる。友好的な日本の人々を怒らせる意図はなかった」などとツイートした。 在日ウクライナ大使館のアカウントに多くの抗議が寄せられ、自民党の
自民党の佐渡金山の世界遺産登録を実現する議員連盟設立総会で議連会長に選出され、あいさつする中曽根弘文元外相=28日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影) 「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録を目指す自民党有志による議員連盟が28日、党本部で設立総会を開いた。議連の顧問には安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、菅義偉前首相が名を連ね、党内全ての派閥の幹部が役員に就くなど挙党体制を敷いた。来年夏の登録実現に向け、反発する韓国との「歴史戦」に備える政府を総力で後押しする構えだ。 「世界遺産登録の実現に向けて皆さんとともに全力で取り組んでいきたい」 議連の会長に就任した中曽根弘文元外相は設立総会でこうあいさつした。総会には約60人の衆参国会議員が出席。安倍氏や麻生氏のほか、茂木敏充幹事長や高市早苗政調会長、二階俊博元幹事長らがひな壇に座り、重厚な顔ぶれとなった。 議連は今後、佐渡金山を現
佐渡金山の「世界遺産」推薦をめぐる議論への違和感 佐渡金山の世界文化遺産への推薦に、韓国政府が強く意義を申し立てている。このため、日本の保守派は韓国との「歴史戦」を始めるという。ところが、歴史 戦で争われるのは、推薦するに値する文化遺産かどうかではなく、そこで差別や強制があったかどうかだという。 ここまでも文化遺産としての価値をめぐる議論はまるで交わされていない。私は違和感を禁じえないが、その正体を伝えるためにも、最初に経緯を整理しておきたい。 推薦後、すかさず韓国外務省からの撤回要求 事の発端は昨年12月28日、文部科学大臣および文化庁長官の諮問に応じて文化関係の案件を審議する文化審議会が、遺跡としての佐渡金山を世界文化遺産への推薦候補に選んだことだった。 これに対し、韓国外務省がすかさず「非常に嘆かわしく、直に撤回を求める」という報道官の論評を発表。「第二次世界大戦中、朝鮮半島から連行
自民党は2日、外交部会などの合同会議を党本部で開き、「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録に向け、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会や関係国に働きかけるとともに、韓国政府に対して事実に基づいて反論することを政府に求める決議をまとめた。 決議では、政府が佐渡金山の推薦を決めたことについて「強く支持する」とし、歴史問題を背景に反発する韓国政府に対して「わが国に対する誹謗(ひぼう)中傷ともいうべきものであり、到底看過できない」と明記した。内閣官房に設置されたタスクフォース(作業部会)には、日本の正当な立場を国際社会に訴えるための体制づくりを早急に進めることも求めた。 会合で、党文化立国調査会長の山谷えり子元拉致問題担当相は「論戦を避けず、正しいことをしっかり発信していく強い態度、姿勢が必要になる」と指摘。党日本の名誉と信頼を回復するための特命委員長の有村治子元少子化担当相は「歴
オンライン上で開催された日本教職員組合の教育研究全国集会の全体集会であいさつする清水秀行・中央執行委員長=28日(日教組提供)新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン上で開かれた日本教職員組合(日教組)の第71次教育研究全国集会(教研集会)は30日、閉幕した。最終日もテーマごとの分科会が行われ、国際連帯・多文化共生教育についてのリポートでは、韓国の歴史観を一方的に植え付けるような指導のバランス感覚が問われる授業実践例が報告された。 「支配された国の民衆だったら」静岡県の小学教員は平成30年から3年間、韓国の日本人学校に赴任した体験を報告。「過去の歴史を大切にする韓国人」と「歴史に弱い日本の若者」という構図によって組み立てた授業実践例を発表した。
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