Presented at ScalaMatsuri2019 https://2019.scalamatsuri.org
「Scala言語らしさ」を理解しよう! オブジェクト指向と関数型プログラミングの融合とは? プログラミング言語Scalaの設計思想にあるという、オブジェクト指向と関数型プログラミングの融合(fusion)という理想と、それを掲げつつも現実主義的な点について、水島宏太(kmizu)さんが解説します。 kmizuと申します。株式会社ドワンゴでエンジニアを務めています。 最近では、毎年の新卒エンジニア向けScala研修の講師や、N予備校 プログラミングコースの一部教材のレビューといった教育、および研究等の面でも活動しています。 ドワンゴでは、私が入社した時点でScalaがかなり採用されており、社内にScalaをより深く広めることも職務の一環でした。私は2007年くらいの、Scalaがまだほとんど注目されていなかった頃からScalaを触り始めており、その縁で新卒エンジニア向けのScala研修資料作
昨年から密かに作り続けていたScala WarriorというWebアプリケーションをScala関西 Summit2016にあわせてリリースしました。 github.com これはRuby WarriorにインスパイアされたScala学習用のゲームで、Scalaコードを書いて侍を操作しステージをクリアしていくというものです。 実装にはScala.jsを活用しており、プレイヤーが入力したコードをScala.jsでJavaScriptにコンパイルし、それをクライアントにサイドに返却してブラウザ上で実行しています。エディタではCTRL+SPACEでコード補完、CTRL+Sでコンパイル結果の確認ができます。このあたりのコードはscala-js-fiddleを参考にさせていただきました。 とりあえず動くものをリリースしたというだけでステージ数も少ないのですが、今後少しずつ改善していければと思っています
表題の書籍について、出たとき(2015/5/29)に買って随分放置していたのだが、最近、一通り読んでみたので簡単な感想を書いてみようと思う。 結論からいうと、Scalaについて特に使う予定はないがおおまかにどんな言語か知っておきたいという方にはそこまで悪くない本だが、副題の「関数型プログラミングの設計と理解」について本書で学ぶのはオススメできない。そういう人には、Scala関数型デザイン&プログラミング ―Scalazコントリビューターによる関数型徹底ガイドをオススメしておこう。こっちの本も、ScalaでHaskellスタイルのFPをすることにこだわり過ぎて、Scala Wayからは外れていると感じる部分もあるのだが、少なくとも関数型プログラミングについて丁寧に取り組んでいるとはいえる。 本書を読む前に気になっていたのは、技術的な点での瑕疵がどの程度あるかということだったが、この点に関して
面白そうなネタがあったので、自分なりの考えをまとめてみる。 Ruby/Rails 用 DI コンテナ Dee をつくった、あるいは Ruby のカルチャーについて この記事はRuby用のDIコンテナの話題なんですが、DCIについても言及されているようです。比較軸はDIそのものというより、サービスとDCIだと思うので、それについてダラダラといくつか考えをまとめてみます。多分も返事になるようでならないかも。それと宗教上の都合でDDDの視点から書きます…。 サービスという言葉はあいまい まず、簡単に前提の整理から。単に”サービス”って言葉が何を指すのか結構曖昧です。 サービスは簡単にいうと手続きとか振る舞いのことですが、細かくいうと、PofEAAでいうサービスと、DDDいうサービスは、目的が異なります。前者はアプリケーションのためにドメインモデルを再利用するためのものです。後者はドメインの知識
友人から「しんぺいさん DI について書いてほしい」みたいな話をだいぶ前からされてたんだけど書く気力ずっとなかった。でも仕事の気分転換にちょっとずつ書いたやつがいい量まとまったので公開するです。たいしたことは書いてないっていうか知ってるひとにはあたりまえのことしか書いてない。サンプルコードはわたしの趣味で Scala で書いてあるが、Java が読めればなんとなく読めると思います。 DI ってなに Dependency Injection、日本語で言えば依存性の注入です。おしまい。 で記事を終えてもいいんだけど、そもそも依存性とはなんなのか、それを注入するとはどういうことなのか、なぜ DI が必要となるのかみたいな話をこれからします。 そもそも依存性ってなあに 例を出します。入力された文字列をもとにおみくじをひいて、その結果を twitter に投稿するプログラムにしましょう。 まずは普通
みなさん、こんにちは。グリーのかとじゅん(@j5ik2o)です。 このエントリは GREE Advent Calendar 2013 の 18日目の記事です。よろしくお願いします。 私がグリーに入社してやっていることは、プログラミング言語 Scalaとドメイン駆動設計(以下、DDD)の布教活動です。布教活動といっても宣伝するだけでは具体性に欠けるので、実際に開発チームに入ってScalaやDDDの技術支援を行っています。本エントリでは、Scalaを用いたDDDの設計と実装をどのように行っているかを、DDDを知らない人でもできるだけわかりやすく説明したいと思います(Scalaわかっていると読みやすいですが、あんまり複雑なコードは出てこないのでなんとなく読めるのではないかと思います)。なお、DDDの実践例は他にもあります。一例だと思って読んでいただければ幸いです(先日のSNSチームでのドメイン駆
前回 の記事では、関数型プログラミングの概念とJava8による実装例を示しました。しかしJava8のリリースは来年まで延期されてしまったため、今すぐ試してみるには少しハードルが高いかもしれません。 そこで今回は、Java7のJVM上で動作する代表的な関数型プログラミング言語、 Scala と Clojure を紹介します。 Scalaとは では、 Scala から紹介しましょう。 ScalaはJVM上で動作するプログラミング言語で、関数型の特徴とオブジェクト指向の特徴を合わせ持った、欲張りな言語です。 JVM上で動作するため、既存の膨大なJavaライブラリをそのまま流用でき、JVMのパフォーマンスチューニングノウハウを最大限活用することができます。またJavaよりも豊富な記述形式を持ちながらもJavaオブジェクトをそのまま扱え、強力な型推論を持った静的型付け言語でもあるため、定型的で冗
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