前回までのように、反捕鯨運動を真の意味で宗教として捉えなければならないことを一度強調した上で、宗教としてのガイア教についてもうちょっと慣れ親しんで理解を深めてもらおう。 これから主に3人の文章を紹介するが、そのうち二人までは白人でもキリスト教徒でもない。日本人である。後でもっと詳しく言うがガイア教を単なる人種差別とかキリスト教原理主義と考えるのは完全に間違っている。まだそんな偏見を抱いているならできるだけ早く頭から追い出してもらいたい。 まず私の蒐集物の中から一番強烈な一冊を紹介しよう。最初に断っておくが、私はもちろん、これが最も極端なバカげた一例に過ぎないことを承知している。これから先この本の記述を引き合いに出して、反捕鯨運動一般について何か言うことはしないつもりである。それは批判の対象からは卑怯であると反発を招くだけの(そして自分は疲れるだけの)無意味なサンドバッグ叩きである。