水戸市をゼミ生達と訪問して、水戸市で今年の3月に開催したコミケに関しての話を聞く。私はコミケというイベントが行われていることは知っていたが、その内容に関しては、まったくもって無知であった。したがって、それがどの程度の集客力を有しているかも不明であったので、二日間の開催で33万人も人を集めたことを知って大いに驚いた。 水戸市がコミケを開催する背景には、水戸市の中心市街地の衰退がある。実際、水戸市の中心市街地は相当の勢いで衰退している。駅前の商業ビルでさえテナントが入らず、中心市街地の目抜き通りでさえシャッターを降ろしていたり、空き店舗が多かったりする。県庁所在地であるとはとても思えない。水戸市は人口が縮小している訳ではないので、この中心市街地の衰退の主要因は郊外化が展開したからであると考えられるが、バイパスなどを整備し、大店法を廃止して郊外での商業開発などを可能とした為政者は、このような事態