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ブックマーク / honz.jp (19)

  • 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち - HONZ

    具体的な数字やデータを示してもダメ。明晰な論理で説いてもムダ。そんなとき、あなたはきっとこう思ってしまうのではないか。「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」。 実際問題、日々の生活でそんな思いを抱いてしまう場面は少なくないだろう。失敗例がすでにいくつもあるのに、それでもまだ無理筋を通そうとする社内のプレゼンター。子育てのあり方をめぐって、何を言っても聞く耳を持ってくれないパートナーなど。また不思議なことに、たとえ高学歴の人であっても、「事実に説得されない」という点ではどうやらほかの人と変わらないようだ。 さて書は、冒頭の問いを切り口としながら、人が他人に対して及ぼす「影響力」について考えようとするものである。心理学と神経科学の知見を織り交ぜつつ、著者は早々に厳しい診断を下す。 多くの人が「こうすれば他人の考えや行動を変えることができる」と信じている方法が、実は間違っていた…。 数字や統

    『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち - HONZ
    north_god
    north_god 2019/09/02
    実際のところ成功体験を否定するのって普通はできない
  • 『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』ロシア史上最悪の遭難怪死事件に挑む - HONZ

    一般に、は読めば読むほど物知りになれると思われがちだが、実際は逆だ。読めば読むほど、世の中はこんなにも知らないことであふれているのかと思い知らされる。その繰り返しが読書だ。 「ディアトロフ峠事件」をぼくはまったく知らなかった。これは冷戦下のソヴィエトで起きた未解決事件である。 1959年1月23日、ウラル工科大学の学生とOBら9名のグループが、ウラル山脈北部の山に登るため、エカテリンブルク(ソ連時代はスヴェルドロフスク)を出発した。 男性7名、女性2名からなるグループは、全員が長距離スキーや登山の経験者で、トレッキング第二級の資格を持っていた。彼らは当時のソ連でトレッカーの最高資格となる第三級を獲得するために、困難なルートを選んでいた。資格認定の条件は過酷なものだったが、第三級を得られれば「スポーツ・マスター」として人を指導することができる。彼らはこの資格がどうしても欲しかったのだ。 事

    『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』ロシア史上最悪の遭難怪死事件に挑む - HONZ
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    north_god 2018/09/07
    なんて美しい書評だろうか
  • 『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』自分がいま立っているその足元から発せられる言葉 - HONZ

    保育園に子どもを迎えに行っていた頃、保育士が毎日のように子どもがこしらえたすり傷やたんこぶなどについて懇切丁寧に説明するのに面らった。 「すべり台を降りた瞬間にお友だちとぶつかって……」、「ボールを追いかけていて転んで……」といった具合。こちらは田舎の野山を駆けずり回って育ったくちだ。子どもなんてケガするのが普通と呑気に構えていたものだから戸惑いを覚えてしまったのだ。 だがある時、それには理由があるのだと保育士経験のあるママ友が教えてくれた。ひとつはちょっとしたケガにもクレームをつける親(いわゆるモンペ)がいるから。予想外だったのはもうひとつの理由。間違っても保育士の虐待なんかでできた傷ではありませんよ、ということをアピールしているというのである。そんな可能性を毛ほども考えたことがなかったので、これにはびっくりした。 英国在住20年余、保育士をしながら英国社会の矛盾を鋭く突いたコラムなど

    『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』自分がいま立っているその足元から発せられる言葉 - HONZ
    north_god
    north_god 2017/05/11
    暗い気持ちになる話だ
  • 『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている - HONZ

    SNSに功罪はあれど、「共感をベースにした評判社会」という言葉には何か否定できないものがある。他人の喜びや悲しみといった感情に寄り添うことができ、周囲からどのように思われているか可視化される状態であれば、さぞかし理想的な社会になるはずだ。 しかし、実態はどうだろうか。人々のつながりは誹謗中傷や負の感情を運ぶ時の方が勢いが強く、よりスキャンダラスな方向へと向かっているような印象も受ける。ならば、世の中は「共感をベースにした評判社会」とは違う方向へ進んでいるのだろうか? 書はこのような疑問に対して、明快に回答する。むしろ、これは共感をベースにしているからこその動きであると説くのだ。驚くのはそのメカニズムを、1942年と1950年に起きた2つの冤罪事件(浜松事件と二俣事件)、そして1759年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』という2種類の要素から解き明かしていることだ。 なぜ、SNS

    『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』悲劇への道は、共感の心で敷き詰められている - HONZ
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    north_god 2016/06/03
    道徳教育が「複雑な事情を単純化してバカでも気持ちよくなれるちょっといい話」に落とし込む訓練なので、「徳」ではないと言いたい
  • ※閲覧注意 『図説“特殊性欲”大百科 “ビザール”の生態学』 - HONZ

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    north_god 2015/11/14
    明るいのは良いことだ
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    プロレスには人生の大切な全てが詰まっている!『パパはわるものチャ... 2018年09月23日 プロレスは人生の縮図だ。 人生では勝つことも負けることもあるけれど、勝ってばかりだと面白くないし、反対に負けてばかりでもやるせない。 絶対に勝たなければいけない時もあるし、勝ちを譲った方が良い場面...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    north_god
    north_god 2015/09/01
    当時の価値観からすると東城が童貞好きする記号だらけと思っていたが。どちらのヒロインも男をダメにして甘えさせてくれる理想像には変わらないが
  • 周到に計算された「狂人国家」というブランディング戦略 『北朝鮮の核心』 - HONZ

    北朝鮮は、統計上はアフリカの小国ガーナに似ている。2010年の人口は北朝鮮が2,440万人に対してガーナが2,470万人。一人当たりGDPはそれぞれ1,800ドルと1,700ドル。しかし、国際社会から受ける注目度や、先進国から引き出してきた援助の額、政治的譲歩において、北朝鮮はガーナなど比べ物にならない大成功を収めてきた。この差はどこから来るのだろう。 書の序章には「驚異的な理性の国」というタイトルが付いている。もちろんそれは北朝鮮のことだ。活用できる資源もなく、経済は死に体、時代遅れのスターリン主義と君主制を貫き、核兵器を積極的に威嚇手段として用いるその様は、周辺国の人々から「理解不能な狂人国家」と思われている。ところがこの国の指導層は、自分たちが何をしているのか、実は完璧に分かっているのだ。 著者アンドレイ・ランコフは、ソ連に生まれ、留学生として平壌に住んだ経験もあり、現在は韓国の国

    周到に計算された「狂人国家」というブランディング戦略 『北朝鮮の核心』 - HONZ
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    north_god 2015/08/20
  • 『東京都セレブ区福祉部』普段見えない世界 - HONZ

    「ハチ公」「センター街」「109」「スクランブル交差点」といったランドマークが多く、ファッション誌のストリートスナップや情報番組の街頭インタビューの名所である若者の街、渋谷。衣類・書籍・楽器の販売額が都内でダントツの一位でもあり、街全体が流行を発信する国内でもユニークなエリアだ。 そんな「若者の街」渋谷は、書のタイトル通り「セレブ区」としても有名。区内には、松濤・広尾・代々木など高級住宅街が多く、区民の平均所得は750万円(2014年)を超え、東京都港区と千代田区に次いで全国市区町村の中で第三位に裕福である。 そんな活気あり華やかなイメージある渋谷区であるが、区として大きな問題を抱えている。そして、その問題とは、「セレブ区」という響きから想像される華やかさからはほど遠いものである。 問題とは、生活保護・高齢者を中心とした福祉の問題。実は渋谷区は、生活保護を受給する人の数が年々増加してきて

    『東京都セレブ区福祉部』普段見えない世界 - HONZ
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    north_god 2015/05/19
    親族が経営する安アパートでの事。血を吐いて倒れ救急車呼ばれた老人が、翌日病院を抜けだして帰ってきた挙句に死んで発見された。お前死ぬぞと散々怒られてたのにもう通じなかったな
  • 『暴力の人類史』 人類史上もっとも平和な時代 - HONZ

    テロ、紛争、無差別殺人。世界は悲劇的なニュースで溢れている。人類は自らの手でその未来を閉ざしてしまうのではないか、と不安になる。ところが、著者スティーブン・ピンカーは大胆にもこう主張する。 長い歳月のあいだに人間の暴力は減少し、今日、私たちは人類が地上に出現して以来、最も平和な時代に暮らしているかもしれない にわかに信じがたいこの説を検証し、読者に確信させるためにピンカーは、人類の暴力の歴史を大量の統計データとともに振り返る。書が上下で1,300ページ超という並外れたボリュームで膨大な文献を引用しているのは、並外れた説の主張にはそれに見合った証拠を提出する必要があるからだ。しかし、ピンカーが「統計のない物語が盲目であるとするならば、物語のない統計は空疎である」と語るように、書はデータばかりが延々と続く退屈なものではない。持続的な暴力減少を示す圧倒的な事実の積み重ねとそのメカニズムに対す

    『暴力の人類史』 人類史上もっとも平和な時代 - HONZ
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    north_god 2015/02/12
    日本は男女のバランスが取られつつあるのでいい時代と思う。今の若い男性なんて年寄りが蛮族に見えるくらい物凄く理性的でしょう。室町時代辺りなんかは僧侶すら喧嘩ばかりしてる世紀末だったしな
  • サイコパスと診断された科学者が語る『サイコパス・インサイド』 - HONZ

    サイコパスの研究者が、サイコパスであったーーこの衝撃の事実を皮切りに物語は始まる。科学者視点による所見と自分自身のこれまでの体験、二つの視点が交錯する中で際立っていたのは、両者の間に大きな乖離が存在するということであった。 サイコパスの定義とは今日の科学の進展をもってしても、未だ不確かなものである。一般的に「精神病質」と表されるサイコパスの特徴は「平板な感情の動き」に代表される対人関係における共感性の欠如である。映画『羊たちの沈黙』『ハンニバル』に登場するレクター教授のような、古典的なサイコパス像を思い出される方も多いだろう。 だが決して凶悪な殺人犯だけを指すわけではなく、人を思い通りに操縦しようとしたり、嘘に長け、口がうまく、愛嬌たっぷりで、人の気持ちを引きつけたりといった特徴も含むものとされる。むろん著者は人殺しや危険な犯罪を犯したことなどなかったし、それどころか科学者として成功し、幸

    サイコパスと診断された科学者が語る『サイコパス・インサイド』 - HONZ
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    north_god 2015/02/12
    サイコパスって言葉のイメージほど危険な人物でもなければ、少数でもないと思うんだよね
  • 『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた - HONZ

    今年も残すところあと1ヶ月となり、年忘れという言葉も聞こえてきた。皆さんにとって2014年はどのような年であっただろうか?そして来たる2015年のことを考えた時に、どのような感情が沸き上がってくるだろうか? 年の瀬ともなると、私たちは過去の出来事を頭の中で再現し、その情動を元に未来へ思いを馳せる。年を忘れるというくらいだから、辛かったことや不安な出来事を思い出す方も多いのかもしれない。いずれにせよ私たちは「今」という瞬間を疎かにするくらい、記憶というものに縛られながら生きている。それならば未来もなく過去もなく、現在進行形しか存在しない世界に行けば、不安を取り除くことは出来るのだろうか。 1953年、一人の男がてんかん治療のための脳手術を行った。左右の内側側頭葉を摘出するという実験的な手術であったものの、発作は無事に抑えられるようになる。しかしこの手術は、関わった全ての人にとって決して忘れら

    『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた - HONZ
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    north_god 2014/12/01
    Kindleリクエスト案件
  • 愛深き故に!敢えて言おう!『少年ジャンプ+』はカスであると! - マンガHONZ

    マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版 (愛蔵版コミックス) 作者:門倉 紫麻 出版社:集英社 発売日:2010-03-19 僕はジャンプが好きだ!大好きだ!! 中学校に入学した12歳の頃からかれこれ18年間毎号欠かさず購入している。 僕の人生ジャンプと共に歩んで来ていると言っても過言ではない。 それくらいジャンプを愛している。読んでるとなんか燃えるし。 だからこそ、敢えて言おう!『少年ジャンプ+』はカスであると! いや『少年ジャンプ+』は凄い。まじ偉大。集英社が、ジャンプが電子雑誌を発行したと言う事実は今後の電子書籍業界の歴史を変えたと言っても過言ではないターミングポイントだと当に思う。『少年ジャンプ+』は歴史を変えた! 定期購読制度(月900円)は毎号必ず買う僕の様な人間にはお得だし、購入したバックナンバーもアプリが存続する以上永久無限に読めるし、(定期購読期

    愛深き故に!敢えて言おう!『少年ジャンプ+』はカスであると! - マンガHONZ
    north_god
    north_god 2014/10/01
    いやーあの雑誌は最低の紙質と長期かつ大量印刷で賄ってるわけで、本来300円以上でも妥当な価格と思うけど。 どうせデータにしてるならkindleでも出せやという点だけが不満
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    お金0.0 / ビットコインが★なくなりました』第9話 2018年09月28日 あなたは1000万円盗まれたらどうしますか? 役者を目指す若者「出野達也」は、思いつきで仮想通貨取引を始めた。 家族に300万円を借金して、全額投資。 瞬く間に増えるお金、豪遊に次ぐ豪遊─...

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    north_god
    north_god 2014/08/20
    常に選ばれる素質のある人に調子に乗るなゴミクズカスと貶めたところで相手は痛くも何とも無いし、所詮趣味の問題。距離をとって心の外壁にも近づけないことで折り合いをつけるでござる、よってこの作品は読めない
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

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    north_god 2014/07/31
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    怖い…でも見たい!怪異と戦う弱小少年!『ミヤコ怪談』第9話前編 2018年10月01日 気弱な少年と不良少女のジュブナイルホラー。 虐められっこの草弥は、クラスメイトに脅されて、「タタリ場」への調査に向かうのだが、出会ったのは、世にも恐ろしい妖怪の数々だった… 「ミヤコ怪談」はメデ...

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    north_god 2014/03/05
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  • 『ヤンキー経済』六本木からも丸の内からも見えない世界 - HONZ

    書は業種や職種によっては、いますぐ役に立つビジネス書である。最終章のタイトルは「これからの消費の主役に何を売るべきか」。その最終章にはたった780円でこんなに教えてもらっていいのかというほどたっぷりと、具体的なビジネスのアイディアが満載なのだ。 たとえば、これからのビジネスとして、ネットでの有名ブランドの中古品販売は流行るはずだ。その場合はPCサイトではなく携帯サイトでなければならない。決済はアプリ課金のように電話料金に上乗せするべきだ。操作をできるだけ簡単にし、アイコンをかっこ良くしないと失敗するかもしれない。 たとえば、自動車メーカーは極限まで装備を簡素化することで安くした大型ミニバンを作るべきだ。ユーザーには「いかつめ」なライトやバンパーを徐々に自分で後付できる余裕を残すべきた。 たとえば、旅行代理店は家族同士による大部屋宿泊ディズニーリゾートツアーを作るべきだ。パークのチケット代

    『ヤンキー経済』六本木からも丸の内からも見えない世界 - HONZ
    north_god
    north_god 2014/02/10
    要するにそれ田舎者のことじゃね。定期的にローテーションされとるね
  • 『12月25日の怪物』 サンタクロース伝説を追う - HONZ

    書によれば、サンタクロースが日に最初に登場したのは明治7年。裃(かみしも)を身につけ、大小の刀を腰に差し、大森かつらを頭にかぶった「殿様風」の装いだったという。その格好で一体何をしたというのか?善意かどうかはさておき、やっていること自体は忠臣蔵とほぼ同じだ。カマドから出てきてホウ!ホウ!などと言ったら怖いではないか。子供は喜ぶのか。その頃はきっと、サンタクロースなんて大変マイナーだったに違いない。いつから恋人がサンタクロースみたいなことになったのか。年上過ぎないか。そういう話ではないとでも言うのか。 書は、冒険家の高橋大輔さんがサンタクロースの謎を追ったノンフィクションである。高橋さんは今まで「物語を旅する」というテーマで『ロビンソンクルーソー』や『浦島太郎』などの背景を世界各地に訪ねてきた。世の中に伝説がある限り、冒険は無くならない。今回は、いつの間にか日に定着した聖夜の人物に挑

    『12月25日の怪物』 サンタクロース伝説を追う - HONZ
  • 『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ

    映画「ALWAYS三丁目の夕日」が公開されて以降、昔を懐かしむ声をよく聞くようになった。社会学者の宮台真司などは「当時ってあんなに町並み綺麗じゃないだろ。ドブくさくてたまらないだろ」と突っ込みをひたすら入れ続けているが、ノスタルジーに浸りたい人びとは意外と多いのだろう。05年に一作目が公開されて以降、人気は根強く今年初頭には第三作目が封切られた。高齢者の方が過ぎ去りし日を懐かしむのはまだ理解できるが、この映画関連のテレビ番組で「昭和30年代に生まれたかった」と二十歳ぐらいの若者が答えていた。椅子から転げ落ちそうになるとはこういうことを言うのか。周りにそのような方がいたら是非このを渡して欲しい。表紙からして萎えるはずだ。ページを捲れば恐ろしすぎて「現代が大好きです」と背筋を伸ばして答えるに違いない。 少年犯罪、女性の自殺者数、感染症の死者数、寄生虫の感染率など約100のテーマを見開きで1テ

    『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ
    north_god
    north_god 2012/09/26
    昔はキチガイがありふれていたよなー。掘っ立て小屋に住んで、たまたま目に入るタイミングで近くを通ると追いかけてくるおっさんとか普通に通学路に居た
  • 『セクハラの誕生』 - HONZ

    HONZの実話系担当を自認しているからか(誰も認めてないが)、私生活があまりにも平凡だからか、暴力や性の臭いのするノンフィクションに手が伸びることは少なくない。大抵は失敗に終わるのだが、書も思わず買ってしまった。タイトルが『セクハラの誕生』で帯に「渾身のノンフィクション巨編!」と書かれたら、買わないわけにはいかない。失礼ながら、後悔する覚悟はできていたが、見事に期待を裏切られた。 書は関係者の証言を軸に多くの文献を参照して、セクハラという概念がいかに日に上陸したかを詳細に描いている。そして、ゆっくりだが着実にセクハラが日に浸透していた結果、当初想定していなかった事態に陥っている企業社会の現状も浮き彫りにしている。著者は新潮社の『FOCUS』編集部、読売新聞、幻冬舎を経てフリー。文章も読ませるため、ぐいぐいと引き込まれる セクハラの誕生は意外な形で始まる。舞台は1986年1月の千葉県

    『セクハラの誕生』 - HONZ
    north_god
    north_god 2011/08/31
    最低に下品だが取引の体はであったものが、ただのストレス解消に
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