日本では退職金というものが、定年まで勤め上げて辞める場合と、定年前に「自己都合」で止める場合とで、ずいぶんと差があると言われてきました。 要するに会社としては定年まで勤めてくれた人に対しては十分な退職金を払うものの、それ以前に辞める人にたいしては、あたかもペナルティを与えるが如くに、退職金の減額をするという慣行が続いてきました。それで、一旦勤め出したら定年までは辞めないことが自分の老後の生活を守るためにも必要だったのだと思います。 それが、バブルがはじけた頃から、一般企業では定年前に辞める人に対してペナルティどころか、定年で辞める場合よりも上乗せした退職金を支払うことで、リストラを進めようとしたことがあります。いわゆる定年前退職勧奨金というものです。 その頃、私の周りでも居心地の悪くなってきて大学でも同様の制度が導入されたら、すぐにでも辞めたいという声をよく聞いたものです。半分は冗談だった