【日本の議論】法科大学院は多すぎるのか 低迷する入学者数、教育の質、司法試験合格率 (1/4ページ) 2009.6.21 18:00 裁判員制度とともに、司法制度改革の柱として創設された法科大学院が迷走している。入学者の減少、教育の質、司法試験合格率の低迷…。法科大学院協会幹部の口からでさえ「進路として魅力が低下している」との声がもれる。「このままでは三権の一角が崩れる」との指摘も出始めた。打開策はあるのか−。「もっと何とかならないか」…データ公開の衝撃 「いよいよ文部科学省が“外堀”を埋めてきた」 地方にある小規模の法科大学院関係者はこう話す。文科省が6月5日、中央教育審議会(中教審)法科大学院特別委員会の会合で示した資料に危機感を強めているのだ。 資料には74法科大学院別の今年度入学者の定員、志願者、受験者、合格者、入学者、競争倍率などが載っており、その内容は新聞各紙で「倍率2倍未満