私が新人でギャランティがまだ低い時に食べられていた1番の要因は、イベント、配信出演、歌など露出のお仕事でした。アニメ、ラジオはギャランティの観点だけで言うと1番低い。新人の頃にアニメだけで食べろと言われたら、恐らく毎月最低でも20作品(毎回出てくるキャラでのレギュラー5本)が必要
最初は戸惑いを覚えた「穴子役」 主流だった洋画の吹き替えのほかにも、だんだんアニメ、CMとコンスタントに仕事が増えていった。一つ一つの仕事にそりゃ一生懸命だったよ。吹き替えは場数を踏んでいるからなんとなく口が合うんだけど、アニメは最初、口を合わせるのに苦労した。セリフのスピードからして、やっぱり映画とは違うからね。 今も続いている『サザエさん』の穴子役は30代に入ってから始めた仕事。そのとき、たまたま穴子役が空いたんだよね。当時のディレクターが僕に興味を持ってくれてたみたいで、その後釜に僕を推してくれた。 でも、穴子といったら、あの顔でしょ?(笑) 最初は戸惑いを覚えた穴子役(フジテレビ「サザエさん」公式ホームページより) 最初は違和感があってね。というのは、それまで僕はわりと整った顔の役しかやってこなかったんだよ。だから、穴子の顔を見て、この顔、できるかな……って思って。 実際何年か苦労
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