日本人の死因で最も多いがんについて、国はことし末までの10年間にがんで死亡する人を20%減少させるという目標を掲げていますが、現状のままでは目標を達成できないことが国立がん研究センターの推計で分かりました。 ところが、これまでがんで死亡した人の数から国立がん研究センターが推計したところ、現状のままではがんで死亡する人は17%の減少にとどまることが分かりました。 計画では、がんを早期に発見し治療につなげるために、胃がんや肺がん、乳がんなど5つのがんについて検診の受診率を50%に向上させることも目標にしていますが、いずれも30%から40%程度にとどまっているということです。 厚生労働省は、今後専門家の意見をききながら目標の達成に向けてがん検診の受診率の向上や喫煙率の低下、それに診療体制の整備などの対策を強化したいとしています。