11年前、当時17歳の女性に性的暴行をしたとして強姦(ごうかん)罪に問われた男性被告に対し、横浜地裁川崎支部は15日、無罪判決(求刑懲役7年)を言い渡した。江見健一裁判長は、女性が被告から長期間、重い性的虐待を受けていたと認め、「苦痛が筆舌に尽くしがたいことは明らか」と指摘した。一方、起訴内容どおりの日や場所で事件が起きたとするには「合理的な疑いが残る」と結論づけた。 被告は女性の母親と交際していた。女性や母親らが住む川崎市内の住宅で2010年2月13日、女性を「お母さんを悲しませたいのか」などと脅し、無理やり性交したとして起訴された。 検察側は、女性の供述が被害を明らかにしたときから一貫していると主張。また、女性が被害当日の欄に書いた日記に「痛くて痛くて仕方がない。私何されたの。血が止まらない」などと記載されていたことなどから「被害事実は認定できる」と主張した。 判決は「(被害者が)被告
昨年1年間に全国の警察が摘発した児童虐待事件は2133件(前年比161件増)、被害児童は2172人(同181人増)で、いずれも統計を取り始めた1999年以降、最多だったことが警察庁のまとめでわかった。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が延びたことや、虐待への関心が高まり、住民からの通報が増えていることが背景にあるとみられる。 事件の内訳は、暴力をふるうなどの「身体的虐待」が1756件で82%を占めた。次いで「性的虐待」が299件、子どもの面前で親が配偶者に暴力を振るうなどの「心理的虐待」が46件、食事を与えないなどの「育児放棄(ネグレクト)」が32件だった。 被害児童は男児が1139人、女児が1033人。罪種別では、傷害が876件で最も多く、暴行が776件、強制わいせつが148件、強制性交が119件だった。無理心中を含む殺人(未遂を含む)も75件あり、前年より7人多い61人が死亡した。
昨年1年間にSNSの利用をきっかけに事件に巻き込まれた18歳未満の子どもが1819人(前年比12・6%減)だったことが、警察庁のまとめでわかった。そのうち略取誘拐の被害は6割増の75人、殺人未遂が2人いた。こうした重大な犯罪につながるおそれもあり、同庁はSNSの適切な利用を呼びかけている。 被害者の内訳は、高校生が917人(127人減)、中学生が695人(152人減)で、全体の9割近くを占めた。小学生は84人(12人増)で、5年間で2倍に増えた。スマートフォンの普及が背景にあるとみられる。 罪種別でみると、淫行などの青少年保護育成条例違反738人、裸の写真の撮影など児童ポルノ597人、児童買春311人、略取誘拐75人、強制性交等45人など。少女が男に首を絞められるなど殺人未遂も2件あった。 被害者が利用したSNSは「ツイッター」642人、「インスタグラム」221人、学生限定のチャット型交流
北海道留萌(るもい)市で2016年、当時9歳の女児の頭を殴ったとして、道警は7日、父親の会社員(38)と無職の継母(37)(いずれも同市)を傷害容疑で逮捕した。女児とその弟にも重いやけどの痕などがあり、道警は夫婦による虐待とみて、引き続き調べている。きょうだいは現在、児童養護施設で暮らしているという。
9歳男児の遺体が見つかった団地=福岡県飯塚市伊川で2021年2月26日午後10時19分、大坪菜々美撮影 福岡県警は26日、同県飯塚市伊川の県営団地の一室で、男児が倒れて死亡しているのが見つかったと発表した。県警が父親とみられる男性を鹿児島市のホテルで発見したが飛び降りて負傷し、病院に搬送された。ホテルには男性の子とみられる男女2人の幼児がいたが、ともに死亡が確認された。遺体の状況から幼児2人は殺害された可能性が高く、県警は県営団地で見つかった男児を含む3児の死亡の経緯を調べる。 県警によると、25日午前、宮崎県串間市の駐車場で放置されたレンタカーが見つかった。警察がレンタカーの契約者を捜し、飯塚市の男性と判明。福岡県警が自宅の団地を訪ねたところ、25日午後2時50分ごろ、10歳くらいの男児が倒れて死亡しているのが見つかった。男児は2月中旬に死亡したとみられる。 警察はレンタカーからの足取り
千葉県教育委員会は19日、教員ら6人の懲戒処分を発表した。このうち県北西部の県立高校の男性教諭(31)は、校内で女子生徒1人にわいせつな行為をしたとして懲戒免職処分となった。今年度のわいせつやセクハラ行為による教職員の懲戒処分は12件に達し、昨年度の7件を大きく上回り、昨年10月以降5カ月連続での発表となった。 県教委によると、男性教諭は令和元年11月ごろ、顧問を務める部活の女子生徒から学校生活について相談を受けた際に抱きしめたほか、昨年2月から今年1月までにスマートフォンで私的なやり取りを繰り返し、校内でわいせつな行為を複数回行った。他の生徒の指摘で発覚し、「生徒の相談に乗っているうちに好意を抱いた」などと話しているという。 このほか、県北西部の公立小学校の男性教諭(26)は昨年11月から今年1月にかけて、担任する女子児童2人の体を触るなどのわいせつな行為を行ったとして懲戒免職処分。習志
小中高生の自殺、過去最多 コロナで大幅増、女子高生突出―文科省 2021年02月15日23時25分 文部科学省は15日、2020年に自殺した小中高校生は479人で、前年の339人から大幅に増え、過去最多となったと明らかにした。特に女子高校生が138人と2倍近くに増えており、文科省は新型コロナウイルスの影響とみて、詳しい分析を進める。 コロナ禍で心の健康崩す子どもが増加、米国 厚生労働省の自殺統計を基に集計し、同日開かれた児童生徒の自殺予防に関する有識者会議に示した。内訳は小学生14人(前年6人)、中学生136人(同96人)、高校生329人(同237人)だった。 月別では、8月が最多の64人で、女子高生が前年の7倍近い23人だった。昨年はコロナ対策の長期休校の影響で、8月が夏休み明けだった。 自殺の原因では「進路に関する悩み」や「学業不振」が多く、「親子関係の不和」が続いた。前年と同じ傾向だ
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