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bookに関するshoのブックマーク (93)

  • 不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫)(鏡 明) - ただのにっき(2013-02-08)

    ■ 不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫)(鏡 明) 字が小さめのから片付けていこうと思って掘り出したのが、鏡明の「数少ない完結した」この作品。書かれたのは30年くらい前だが、2007年に創元が復刻したのを買ったまま眠らせてあったのだった。 世界にたったひとつのタイムマシンを個人が所有して遠慮会釈なしに過去を変え、世界がどんどん変容していく世界。ちょうど慣性のように元の時代の記憶がわずかに残るというのがミソで、多世界解釈だが「隣」の世界と完全に分離していない感じなのが設定面での面白いところ。もちろんこれによって人々の生活や精神がどのように変異するかというあたりがSF的に面白いところで、解説にもあるけど雰囲気はディック的な様相だ(まぁディックは嫌いなわけだが)。 そんな過去という存在そのものが怪しげな世界で探偵モノをやるという不条理さが面白い……はずなんだけど、前半はそれほど設定が生きてな

    sho
    sho 2013/02/21
  • 時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)(R・F・ヤング他) - ただのにっき(2013-01-30)

    ■ 時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)(R・F・ヤング他) 昔の文庫は字が小さいので(これ以上視力が悪くなる前に)片づけちまおう……というわけで古いのを発掘しております。2009年発行(←そんなに古くなかった)、日オリジナルの時間SFアンソロジー。 解説の冒頭で「『夏への扉』や『たんぽぽ娘』が人気なのは日だけなので日人向けにロマンチックな時間SFばかり集めた」と身も蓋もない動機が書かれていて吹いたけど、いやでもそうだよなー、どんなややこしいタイムパラドックスがくるのかと身構えてする読書は疲れるもんね。というわけで、タイムトラベルを可能にする技術的屁理屈をこねることもなく、タイムパラドックスの迷路に誘い込むこともない(あっても単純な)、ほんわかした短編がメインの、たいへん心に優しい作品集でした。 この手の作品集には欠かせないヤングやフィニイの作品はもちろん言うまで

    sho
    sho 2013/02/06
  • リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)(スコット・ウエスターフェルド) - ただのにっき(2013-01-12)

    ■ リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)(スコット・ウエスターフェルド) 1年以上前のですが(現在、電子積読82冊)。終盤、いいところで物語がバツっと切れて「えっ」となった。三部作の1冊目だそうだ。知らずに買ったおれも悪いが、せめてサブタイトルに「××シリーズ[1]」とか「○○三部作」とか入れといてくれ……。自炊するようになってから裏表紙のあらすじとか読まなくなっちゃったもんなー。ただ、ちょうど先月に最終巻まで翻訳が揃ったようなので、残りもとっとと買うべきだ。 さて気を取り直して。 いやー、いいジュブナイルを読んだ。世のお父さんお母さんはぜひこれをお子さんに読ませてですね、ゆくゆくは立派なSF者にしたててもらいたい(笑)。 最初は「ふーん、スチームパンクか、さすがにそろそろ飽きたな」とか思って読み始めたんだけど、実際は蒸気機関よりは少し時代が下って第一次対戦

    sho
    sho 2013/01/19
  • B008KSN2F4 - ただのにっき(2013-01-17)

    ■ Gene Mapper -core- (ジーン・マッパー コア)(Fujii, Taiyo) 9月に買ったというのにようやく読んだよ……(現在電子積読82冊←なぜ減らない)。その間にもKindle Storeが日でサービスを開始、一躍ベストセラーになってしまったのだった。ベストセラーは読まない主義なのに(笑)。 著者の藤井さんとはTwitter(@t_trace)で交流したりblogを読んだりしていてべらぼうに頭のいい人だなぁと思うのだけど、その頭の良さをひけらかさない、わかりやすくて良質のエンターテインメントSFだった。 なんといっても主人公が(比較的)凡人なのがいい。脇役は拡張現実を使いこなすサラリーマンのプロとか、伝説のスーパーハッカーみたいなすごい人物ばかりなのに、主人公は普通のプロフェッショナル。でも世界を変えていくのは彼の直感と勇気というストーリーに共感する。とくに後半は

  • ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)(ロイス・マクマスター・ビジョルド) - ただのにっき(2013-01-02)

    ■ ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)(ロイス・マクマスター・ビジョルド) ヴォルコシガン・シリーズ、前作からずいぶん間があいてしまって、それでも視点がクローンからマイルズに戻ってきたのでやっぱり読むか……みたいな。シリーズものに手を出すとこういう惰性が働いてしまうなぁ。邦題もなんかひどいと思わなくもないが(ストーリーのきっかきになる事故の名前)、原題「KOMARR」も舞台の惑星の名前だったりしてどっこいどっこいなのだった。 皇帝直属聴聞卿となったマイルズがいつものように知恵と権力を駆使して難事件を解決するというパターンはかわらずだが、作における主人公はなんといってもコマール側の女性、エカテリンだろう。ヴォル文化下にある抑圧された女性がマイルズの(文化的に)破天荒な性格に刺激されて自我に目覚めていく。終盤の活躍はなかなかスカッとする展開。 5つ☆でも1つ☆でもないちょうど中間の面白さな

    sho
    sho 2013/01/07
  • ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)(野尻 抱介) - ただのにっき(2012-12-20)

    ■ ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)(野尻 抱介) 傑作と名高いのに長らく入手困難だったファミ通文庫版にかわり、ようやくハヤカワJAに入ったというので、喜び勇んで入手した(そして半年積んだ←ダメダメ)。 「ダイヤモンドより硬いのに空気より軽い物質の話」という予備知識だけあって未読だったので、なんとなくプロジェクトX的な話を想像していたら、件の物質は序盤であっさり量産されて、そのあとはそれに伴う世界の変容の方に軸足が移る。そうか、そりゃそうだ、それがSFというものだ。発表時期は前後するものの舞台装置は「南極点のピアピア動画」と共通点があって、いろんな意味で野尻ワールドを満喫。 もっとも、化学バカともいうべき発明者の泉に、みょうに経営センスがありすぎるのが不自然でリアリティに欠けるなーと思いながら読んでいたのだけど、泉と昶と似たような組み合わせで大成功したある日の企業のことが思い浮かんでか

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    sho 2012/12/26
  • 【新サービス開始】国内初、これから発売される書籍が誰でも検索できる 「近刊情報サーチ」

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    sho 2011/06/13
  • Oharakay

    場カジノの臨場感をそのまま味わえる遊雅堂のライブカジノ(https://www.yuugado.com/livecasino)がおすすめ! ギャンブルやバカラのは人気上昇中です。ギャンブルに関するの出版社を無視してギャンブルについて語ることはできないでしょう。こういったは、読み出すと当に面白いものです。世界中には多くの出版社があり、その数を数えたり、ひとつひとつ解説するのは不可能です。しかしここでは、ギャンブルに関する良質な書籍を出版している人気の出版社をご紹介します!他にもご紹介したい出版社はたくさんありますが、ここでは数社に限定しています。 (more…) 場カジノの臨場感をそのまま味わえる遊雅堂のライブカジノ(https://www.yuugado.com/livecasino)がおすすめ! ギャンブルやバカラのは人気上昇中です。ギャンブルに関するの出版社を無視してギ

    sho
    sho 2011/05/09
    最近ボーイズ・ラブ本をいきなり消したりしてるしな、AmazonにしろAppleにしろ、権力持たせすぎるとホント危ない。ユーザが監視しないと。
  • 「分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論」がなんかすごい - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。

    id:lost_and_found さんがケータイ小説のサービスモデルを知りたがっていたみたいだったので、ケータイ小説について適当に検索してたら、井口尊仁さんが3年ほど前に書かれていた(らしい)記事に突き当たりました。 これがたいへん興味深い。こんなのが2007年に書かれてたんですね。 もう記事そのものは残っていないようなので、Internet Archivesへのリンクです。 分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論(入門編) 分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論(中級編) 分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論(上級編) 分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論(初級編の前編) 分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論(初級編の後編) 分かる

    「分かる人にしか分からないとても高飛車なケータイ小説マーケティング概論」がなんかすごい - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。
    sho
    sho 2010/07/16
  • これは面白い! 客単価を倍増させた、丸善本店「松丸本舗」の本棚設計 - Feel Like A Fallinstar

    最近色んなものに忙殺され気味ですが(汗)、今日は屋さんのかなりクリエイティブな成功事例です。 「なーるほど、これは凄い!」と思わされる、ユニークな棚の設計で顧客単価を倍にしてしまったその方法がとても面白かったので、紹介してみたいと思います。 は、もっと遊びたがっている この表題が、松丸舗のコンセプト。 書店にはとの出会い、人との出会いを含めた「未知との出会い」がおこります。 松丸舗はをつなぎ、知の連環の絆を結ぶ人々の顔が見えるように、の力を信じて連ね、思いがけない棚を構成します。 まだ誰も見たことがない棚です。 でもって実際の棚の画像がこんな感じ。 ・・・(汗 一見しただけでは、単に散らかってるだけに見えるかもしれませんが・・・決してそんなことはありません! 松岡正剛さんとう編集者がプロデュースしたこの棚、通常の棚とは天と地ほどの違いがあります マンガの文庫も関

    sho
    sho 2010/05/18
    どんな商品にだって「テーマ別」な切り口も必要なのはあたりまえなので、単に今までの本屋が怠慢だっただけだろう。というかこの手の事例は小規模なら他にもあるはず。
  • 退職のお知らせとフルタイムで電子出版やりますのご報告 - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。

    日記ではご無沙汰しておりました。というかもろもろ書いてなくてすみません。あとで書く。 さて、私事で恐縮ですが(って日記なんだから私事なわけですが)、3月末日をもって現在勤務している会社を退職することになりました。 7年以上勤めた会社を離れるのはそれなりに感慨深いものがあります。とはいえ、この業界で7年というのはそこそこ長い方かもしれません。まあ、現職に関する不満はないと言ったら嘘になりますが、それよりも「他にやりたいことができた」というのがあって、心機一転、環境を変えるつもりです。 4月からは、Webの受託開発ビジネスからは離れて、電子出版専業で行くことにします。といっても、やってることはWeb(の自社開発の方、特にEC)とあんまり変わらなさそうですが。 会社の方も、やりたいことを全力でやるには、自分で作らなければならないようなので、その方向で準備中というか、調査中です。まあでも詳しい方の

    退職のお知らせとフルタイムで電子出版やりますのご報告 - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。
    sho
    sho 2010/02/26
    ついにきたか、チャレンジだなー。応援するけどさ!
  • asahi.com(朝日新聞社):光和コンピューター、電子書籍市場参入を示唆、書店でダウンロード販売 - e-ビジネス情報(提供:BCN) - デジタル

    2010年は「電子書籍元年」といわれる。米アマゾンの「Amazon Kindle」やソニーの「Sony Reader」をはじめ、多くのベンダーが電子書籍専用端末を発売。直近では米アップルがiPadを投入し、混戦模様の情況を呈している。そんななか、出版業界向けシステムを手がける光和コンピューター(柴崎和博代表取締役)は、他社とは一線を画する手法で市場に乗り込もうとしている。  同社が発売を検討している電子書籍専用端末は、試作品を台湾メーカーが製造。スマートフォン程度のサイズで、簡単に持ち運びできる形状だという。ユニークなのは販売方法で、電子書籍をダウンロード購入する場所を書店に限定する。現段階で詳細は明らかになっていないが、同社はこの販売形態を出版社や書店に働きかけていくという。  米アマゾンや米アップルのように簡単に書籍をダウンロードできる仕組みは、書店からの反発が強い。出版社の警戒感も強

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    sho 2010/02/16
    ボーガスニュースかと思ったらasahi.comだったでござる。
  • 集英社文庫版「人間失格」の表紙に驚く

    夕べ、出張先でヒマだったので、久々に書店に入ってみた。 で、ちょっとびっくりしたのが、平台に積まれたこの文庫。 あ、Amazonの画像はまだ更新されていないのね。(2008.01.05追記)この記事を書いた時は、Amazonの書影は旧バージョンだったのですが、現在は新バージョンに変更されたようです。 映画化記念などで文庫のカバーがリニューアルされることは良くあるけれど、どうやらこの「人間失格」、いまどきの中高生に読んでもうおうという戦略なのか、カバーイラストがこんなのになっちゃいまして。 いかん、いかんよ! 集英社ッ!! 「人間失格」だよ? 中学高校のクラスに、必ず一人や二人いる、世間を知ったような顔をしたメガネ君が「今のオレは当のオレじゃない。誰もオレをわかってくれない」とかなんとかぶつぶつ呟きながら、「ハタチになる前に死んでしまいたい」などと妙な死への願望を抱きつつ、実は絶対死な

    sho
    sho 2007/07/05
    すばらしいマーケティング。通した上司も偉い。